全国の通信記事
2024年3月26日号
神奈川3・檀信徒協議会研修会
【神奈川3】三月二十六日(火)檀信徒協議会(皆木孝常会長)は僧俗百余名参加のもと、グランドホテル神奈中平塚で研修会を行った。
午前十一時、山﨑浩道宗務所所長・皆木孝常檀信徒協議会会長が参加の檀信徒に向け挨拶を行い開会。午前の部は真打の落語家の柳家㐂三郎師(やなぎやきさぶろう)を招き落語が披露された。㐂三郎氏は神奈川県厚木市出身ということもあり管内、また本宗にも縁が深く、その軽快な話しに会場からは終始笑い声が絶えず沸き起こっていた。
昼食の後、午後の部では宮城県仙台市妙法結社教導阿部錬雄師の講演が行われた。病気がちだった幼少期に本宗教師であった叔母の指導で毎朝水行を続け、徐々に体調が回復に向かったことが縁となり僧侶となった阿部師。お題目により生かされてきた命を活かすことを自らの使命として、四十年以上に亘るお題目の実践布教を続ける師の話に参加者の聞き入る姿が見られた。
午後二時半、成川文優宗務所副所長が謝辞を述べ閉会となった。
2024年3月13日号
東京北 第64回教師研修会
【東京北】令和6年3月13日、東京都北部布教師会主催の第64回教師研修会が谷中経王寺(冠哲史住職)に於いて開催された。
講師には講談師の七代目 一龍斎貞鏡師を迎え「講談師に学ぶ~話し方の心得~」と題してお話を頂戴した。
講談は、僧侶の法語を淵源にもつ日本三大話芸(落語・浪曲・講談)のひとつで、「噺す」落語、「唸る」浪曲に対して、「読む」講談は、かつては講釈とも呼ばれていた。貞鏡師は、落語が「笑い」、浪曲が「泣き」を心とするのに対して、講談はまるで見てきたように語る「嘘」のエッセンスをもっていると語る。話し方の心得について貞鏡師は、講談では、ただ大声で滑舌よく語るばかりではなく、舞楽・能楽の構成形式と同じく「序・破・急」が大事であること、聞き手の反応を気にしすぎないよう、様子を伺いながらゆっくり話すこと、結末は最後まで語らず次に繋がる含みを持たせることが大事だと話す。休憩後、引き続き貞鏡師による日蓮大聖人御一代記を拝聴した。臨場感ある語り口調と貞鏡師の実体験を混ぜつつの講談は、ご生涯をより鮮明にさせ心を奪われていく感覚であった。
なお、開催寺院となった経王寺は本年80遠忌正当の東京大空襲で亡くなられた六代目一龍斎貞山氏の墓所がある。今回の研修会は仏縁を感じる中で、僧侶の法話に役立つ内容をご教示いただき、大変、有意義な講習会となった。
2024年3月6日号
神奈川3 修法師会が國祷会
【神奈川3】三月六日(水)、修法師会(小泉海文会長)は会長自坊でもある伊勢原市法眼寺にて國祷会を行った。天候に恵まれ修法師と管内教師の十七名が参加した。
午後一時より本堂前にて本年日蓮宗大荒行堂第五行を成満した下津行輝師、第再行を成満した庄中恵允師をはじめ有志による水行が行われた。
午後二時より法要を勤修し、要品の序品から普賢菩薩勧発品の読誦と木剣修法が行われ、国土の安穏と丸13年となる東日本大震災、能登半島地震をはじめとした数多の自然災害物故者への追善回向を捧げた。
式の結びには小泉会長より「当会の前々会長が初めて開催し前会長から引き継いだこの國祷会を、今年も無事執り行うことができた。こうして無事開催できましたのも皆様のお力添えによるものです。」と各聖各位に謝意が伝えられ閉式となった。