全国の通信記事
2025年10月7日号
熊本・第50回護法大会
【熊本】宗務所(濵田義正所長)主催の第50回護法大会が10月7日、熊本市の熊本県立劇場であり、管区内の僧侶や檀信徒ら大勢が参加した。
護法大会は毎年10月に、県内各組寺を持ち回りで開かれ、今年は熊本市組寺会が担当。大会は、三部構成であり、第一部は寺庭婦人会と檀信徒有志による「立ち渡る」「蓮の花」「日蓮聖人御一記」のコーラスと法華和讃「聖えい」が披露された。
今年は終戦から八〇年を迎えたことから第二部は、戦没者の慰霊と世界平和を祈る法話、講演、法要の三本立て。山口義人・前布教師会長の「戦後80年の慰霊と立正平和顕現について」と題した法話に続き、太平洋戦争で父親が戦死し遺児としての体験を語り継ぐ活動を続けている吉見文一・戦争を語り継ぐ遺児の会代表が(鹿児島市)が「平和の大切さ・命の尊さ・戦争と家族」と題して講演した。自身が生まれて半年後に、実父が出征し2歳でパプアニューギニアにて戦死したという吉見さんは、自らの経験や思いを語るともに、平和の大切さを次の世代に語り継ぐ必要性を訴えた。
講演後には濵田所長を導師に「終戦80年慰霊法要・立正平和祈念法要」が厳修され、参加者一同で戦没者の慰霊と世界平和を祈った。
第三部の清興は講談師の七代目・一龍斎貞鏡さんが講談「法華経と加藤清正」を演じた。貞鏡さんの張り扇を巧みに使いながらの独特の調子の語りを参加者は聞き入った。
2025年9月13日号
熊本 「お坊さんとおまもり作り」
【熊本】社会教化事業協会(会長・山田義晴上人)による「お坊さんとおまもり作り」が、9月13日に人吉市の子どもの居場所ひだまりで開催され、オリジナルのお守り作りの体験が開催された。
人吉市は、令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた地域で、復興は進んでいるものの未だその傷跡が残る地域である。
参加者は小学生と中学生、その保護者の方々が集まった。写経または写仏を行った紙に、それぞれ願い事を書き入れ、自分で調合した匂い袋を一緒に入れて、オリジナルのお守りを作成した。作成後は、僧侶による御祈祷が行われ、お守りが完成した。
山田義晴会長から、「御祈願とは祈ることであり願うことである。私たちは祈願をお手伝いさせて頂きました。後は皆さんが手を合わせて願って頂き、叶ったら感謝の手を合わせて欲しい。」と話があり、社会教化事業協会より寄付を渡された。
ひとよしくま子ども劇場の代表・松田亜希子さんから、「人吉豪雨から5年経ちまだまだですが、今日は暖かい空気の中でできた。」と感謝を述べられた。
(山本剛典通信員)
2025年4月24日号
熊本 「送る―熊本県下の精霊流し」展
【熊本】菊池市妙蓮寺(堀尾義透住職)では毎年8月17日に精霊流しを実施しているが、熊本博物館で3月25日から6月1日まで開催中の展覧会「送る―熊本県下の精霊流し」にて、精霊流しで使用される精霊舟が展示されている。この展覧会では妙蓮寺をはじめ県内7カ所の精霊流しが紹介されている。
妙蓮寺の精霊流しは300年以上の伝統がある行事で、初盆を迎えた家族や檀信徒などが集まり、菊池市中心部を流れる迫間川に、麦わらや竹で作られた全長約5メートルの精霊舟2艘や紙灯篭約200個が流される。特に精霊舟の制作は、数日かけて舟の躯体を竹で作り、行事当日の午前中に麦わらをつけて船体を完成させ、午後に檀信徒が施餓鬼幡や紙花で飾り付けるなど大掛かりな作業という。
また、今回の出展を記念した切り絵御首題を企画。博物館でも頒布され開催中の売り上げの一部を能登半島地震の義援金に充てるという。
今回の展示にあたり堀尾大悟副住職は「博物館に収蔵される事は名誉な事です。宗教的価値感を衰退させない為にも沢山の方に見て頂きたい。有形の舟だけではなく御先祖様を敬い信仰心によってこれまで継承しているので絶やすことなくお題目と共に護っていきたい」と話している。



















