全国の通信記事
2024年5月5日号
大阪三島 茨木市妙徳寺で落慶式
【大阪三島】茨木市妙徳寺(三浦惠廣住職)は5月5日、落慶式を厳修した。
妙徳寺は平成30年の大阪北部地震により深刻な被害を受け、本堂の建て直しの必要に迫られていた。令和3年には大阪府三島管区総出で、宗祖降誕800年大会に合わせて上棟式が行われていた。その後工事は順調に進み、本年3月末には地域の子どもを招いて修養道場を開くに至った。5月5日の落慶は、満を持してのものであったことが想像される。
この行事について住職は、「この日に落慶式を開くと決めた日から毎日、当日が晴天であること、たくさんの檀信徒が集うこと、そして穏やかな法要になることを願って祈願を続けてきた」と語る。
住職の願い通り、当日は晴天であった。さらに、120名の檀信徒が集った本堂は、開式20分前にはすでに座席のほぼすべてが埋まり整理が必要なほどになった。数百年に一度の歴史的な瞬間を待ち望んだ檀信徒たちは、式が始まると一同に手を合わせ、お題目を唱え、新しい本堂に思いを馳せた。法要の最後の関係各位の挨拶では何度も笑い声が上がり、住職の望む法要の実現が証明された。「堅苦しくない穏やかな法要だった」とある僧侶は語り、また複数の檀信徒から「すごく本堂が綺麗になっていた」という感想が寄せられた。
2024年4月21日号
大阪三島 島本町妙本寺開創550年祭
【大阪三島】島本町妙本寺は4月21日、開創550年祭と、住職長男である小学6年生の開優師の得度式を厳修した。導師は本山本法寺貫首瀬川日照猊下。
脇田住職は今回の式について、「仏祖への報恩を意識しつつも、参加者たちに楽しんでもらえるものを作ろうと常に考えていた」と述べる。その言葉の通り、法要式には雅楽演奏のほか、民謡日本チャンピオンの石黒加恩氏による民謡奉納を取り入れ、境内には露店が立ち並んだ。
同寺総代の長島宏明氏は、「今回の事業のために、去年から準備を進めていた。どうすれば楽しんでもらえるかを考えることがもっとも大変だったものの、成功してよかったと思っている。また、普段から住職の僧侶間の横の繋がりについては耳にしていたが、あれほどまでに連携して盛大なものになるとは思っていなかったので、感動した」と語る。
また、今回の得度式の主役である脇田開優師は、この式のために頭を丸めた。リハーサルでは緊張と恥ずかしさで声が出なかったが、本番では育ててくれた母に深く礼拝し、力の限り信者太鼓を叩いた。
2024年3月24日号
大阪三島 第38回青少年修養道場
【大阪三島】3月24日、大阪府三島青年会(三好億人会長)は第38回青少年修養道場を開催した。
平成30年の大阪北部地震で大きな被害を受け、本堂を新しく創り直した茨木市妙徳寺(三浦惠廣住職)が会場。
参加者たちは新築の本堂に足を踏み入れ、住職による説明を受けた。
「寺院の本堂が新しくなることは数百年に一度しかなく、貴重な機会だ。これが人生の最初で最後の体験だと思って、ぜひともしっかりと見てほしい」という呼びかけに、参加者は真剣な表情となった。
道場の後半には提灯造り体験と法要を執り行い、参加者たちの祈願の成就を願った。
時代の急激な変化により同管区の修養道場には大きな挑戦が求められていたが、
今回の道場には老若男女を問わず幅広い年齢層が参加しており、そこには海外からの参加者も含まれている。
青年会は今後も勢いをつけて青少年教化に取り組みたいと考えている。