全国の通信記事
2024年7月21日号
大阪三島・第39回こども道場
【大阪三島】大阪府三島青年会(三好億人会長)は、7月21日に第39回子ども道場を開催した。会場は茨木市妙徳寺(三浦惠廣住職)。
今年は従来の道場(子どもに向けての修行体験)と抱き合わせる形で、ミニ縁日を開催した。
道場は毎年恒例の読経練習の他、「お盆」をテーマにした工作を盛り込み、参加者たち自身にお盆が身近になるように訴えかけた。折り紙を用いた蓮の花、鬼灯の他、こぞうくんの旗を作ってお盆の供物とし、なぜこれらを作るのかを子どもたちに伝えた。 「難しすぎるという声もあったが、みんながんばって取り組んでくれていた」と工作担当者は語る。
読経練習と仏前作法では、初めての挑戦に戸惑いながらも、教師たちの指導を受けながら子どもたちの取り組む姿が見られた。
こども道場の集大成である施餓鬼法要には、宗務所長自らが出座し、一日かけて取り組んできた読経や工作のすべてがこの時間に結実することを述べた。
道場終了後、境内で開かれたミニ縁日は、射的・スーパーボールすくい、一円玉落としというゲームの他、カレー、から揚げ、かき氷、飲み物が提供され、子どもたちの楽しむ様子が見られた。同時並行して堂内では音楽の演奏会が開かれ、参加者たちの耳を楽しませた。19時半にすべてのプログラムが完了するまで、ほとんどの子どもたちが妙徳寺に残り、お寺での一日を過ごした。
2024年7月7日号
大阪三島・高槻市乾性寺で新しい法要に挑戦
【大阪三島】高槻市乾性寺(阪田祐光住職)は、7月7日に長壽院殿妙遠日久大姉供養会を開いた。長壽院殿妙遠日久大姉は乾性寺開基檀越の母で、同寺はこの人物の供養のために創建された。
昨年より始まった同寺の供養会は、「挑戦的で華やかな新しい法要」を模索することを目的のひとつにしており、今年度は雅楽・二胡・サクスフォーンの演奏が式中に盛り込まれた。「なるべく多くの方の手を借りたい」と考えた住職は、未信徒の音楽演奏者を招いたほか、檀信徒に依頼をして折り紙で桔梗の散華(供養をされる日久大姉の家紋が桔梗であることから)を作り、それを用いて道場を荘厳した。
30人ほどの参列者は様々な感想を抱き、後日住職の元には複数の感想が寄せられた。「感激のあまり涙が出たという感想をいただいた一方、盛り込み過ぎてテーマがよくわからないという批評もあり、これまでの中でもっとも賛否の分かれた法要になった。そのこと自体、大変良いことだと思っている。今後とも色々な工夫を重ねたい」と住職は語る。
2024年5月5日号
大阪三島 茨木市妙徳寺で落慶式
【大阪三島】茨木市妙徳寺(三浦惠廣住職)は5月5日、落慶式を厳修した。
妙徳寺は平成30年の大阪北部地震により深刻な被害を受け、本堂の建て直しの必要に迫られていた。令和3年には大阪府三島管区総出で、宗祖降誕800年大会に合わせて上棟式が行われていた。その後工事は順調に進み、本年3月末には地域の子どもを招いて修養道場を開くに至った。5月5日の落慶は、満を持してのものであったことが想像される。
この行事について住職は、「この日に落慶式を開くと決めた日から毎日、当日が晴天であること、たくさんの檀信徒が集うこと、そして穏やかな法要になることを願って祈願を続けてきた」と語る。
住職の願い通り、当日は晴天であった。さらに、120名の檀信徒が集った本堂は、開式20分前にはすでに座席のほぼすべてが埋まり整理が必要なほどになった。数百年に一度の歴史的な瞬間を待ち望んだ檀信徒たちは、式が始まると一同に手を合わせ、お題目を唱え、新しい本堂に思いを馳せた。法要の最後の関係各位の挨拶では何度も笑い声が上がり、住職の望む法要の実現が証明された。「堅苦しくない穏やかな法要だった」とある僧侶は語り、また複数の檀信徒から「すごく本堂が綺麗になっていた」という感想が寄せられた。