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2025年5月18日号
大阪三島 ACPE100周年大会に参加
【大阪三島】乾性寺住職阪田祐光師は、アメリカ時間5月18日~22日にかけ、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスにて開催されたACPE(Association of Clinical Pastoral Education)の100周年大会に参加した。
ACPEは病院等での患者のスピリチュアルケアを行う宗教者(チャプレン)の育成協会。阪田師はコロナ禍での出会いをきっかけにこの活動の重要性を認識し、自身も令和4年から大阪市内のクリニックにてチャプレンとして勤務している。今回の渡米は、チャプレンの指導者の勧めを受けてのものだった。
「日本でもチャプレンは広まっていくべきであると考えており、この分野の先進国であるアメリカからは学べることが多いと思い」参加したという。「願わくは、その先駆けは日蓮宗であってほしい」とも述べる。
阪田師はアメリカにおけるアフリカ系女性の苦しみについての講演会のほか、聖職者自身のケアについて論じる講演会に出席した傍らで、他の参加者たちとの交流も行った。それらを総括し「非常に有意義だった」と述べる。
その理由は、世界のトップレベルのチャプレンたちとの交流ができたため。インドに生まれ、渡米してチャプレンを知り、現在ではアラスカ州で後進の指導を行っている聖職者、ナイジェリア出身でやはり同じように米国内で指導を行う神父など、様々な背景を持つ人々と時間を共有することができたようだ。
阪田師は今回の大会の中で、仏教僧のチャプレンがあまり見られないことに気づいた。元々チャプレンはキリスト教から始まったものであるものの、現在ACPEで提供されるカリキュラムは宗教を超えたものとなっている。そうでありつつも、やはりまだまだキリスト教聖職者の領分であると感じたらしい。
「自身が続けていくことによって、仏教、とくに日蓮宗のチャプレンという新しい潮流を作るきっかけになるかもしれない。引き続き精進していきたい」と阪田師は述べる。
2025年3月12日号
大阪三島 檀信徒協議会研修会
【大阪三島】大阪府三島檀信徒協議会(梶村正俊会長)は、3月12日、クロスパル高槻にて大阪府三島檀信徒協議会研修会を行い、『歌舞伎 日蓮』を上映した。会長と副会長による挨拶の際には、近年の宗門の動向と、宗門から檀信徒に求められていることについての説明が行われた。映像の終了後、和やかに帰路に就く参加者たちの姿が見られた。
2025年3月3日号
大阪三島 一日行堂
【大阪三島】大阪府三島修法師会(山口貴大会長)は、3月3日、茨木市妙徳寺(三浦惠廣住職)にて一日行堂を勤めた。管内の修法師と有志の教師を集め、午前9時から15時に至るまで一度も読経を止めず、仏祖に法味を捧げた。水行も勤めたほか、食事には白粥を提供し、荒行堂の修行を強く意識したものとなった。途中には大祈願祭と称した法要を行ない、参列の檀信徒のために御祈祷を行った。雨の中ではあったが、境内に併設された保育園からは保育士と子どもたちが水行を眺める様子が見られた。