全国の通信記事
2025年4月12日号
静岡中 一乗寺花まつり
【静岡中】四月十二日(土)、富士市久沢の萬部山一乗寺では、お釈迦様の誕生を祝う「花まつり」を開いた。灌仏をはじめ法要や縁日、ワークショップに加え、特別企画として地元出身の津軽三味線奏者牧野太紀さんの演奏会も繰り広げた。
法要では杉田秀幸住職が導師を務める中、檀信徒や参詣者が法華経やお題目を唱え、柄杓を使って甘茶を掛け、無病息災などを祈念した。
牧野さんは津軽地方の民謡を始めとした迫力ある演奏を披露。『花笠音頭』は檀家の山田孝子さんと一緒に演奏し、来場者が歌と拍手で共演した。
境内には富士宮やきそばを筆頭に多くの出店が並んだ他、ストラックアウトや輪投げ、水晶すくいなどのゲームも充実。護持会も綿菓子やポップコーンを子供達にプレゼントして喜ばせていた。ワークショップは檀家が講師を担当。糸かけ曼荼羅やペーパークラフトでは、子供と大人が一緒になって楽しんだ。
杉田龍正副住職は「近年地元のお祭りが無くなりつつある中で、檀家の皆様や近隣の方々が気軽に来てくださるような行事にして行きたい」と話し、笑顔を見せた。
縁日は四月の花まつりと十一月の御会式に合わせて開催している。
2025年4月8日号
静岡中 富士市仏教会の取り組み
【静岡中】則武海源師(富士市妙蓮寺住職)は4月8日(火)、富士市仏教会会長として、富士市社会福祉総合施設「フィランセ」において、富士市社会福祉協議会との「自然災害発生時における災害ボランティアセンター支援に関する連携締結書」に調印した。
富士市では自然災害発生時に、社会福祉協議会を通じ、被災地に対して災害ボランティアを派遣しており、この活動に関する講演会を、富士市仏教会総会で行ったのがきっかけとなって実現した。
調印式は、富士市社会福祉協議会側から会長・渡邉泰明氏、常務理事・石川伸宏氏、富士市仏教会から会長・則武海源師、副会長・泉清順師(富士市立光寺住職)が出席して、午前10時より行われた。
調印式の中で、渡邊社協会長は「日頃より物心両面に渡ってご協力頂いている富士市仏教会の御寺院方が【連携協定】という形で、有事における協力を申し出て下さったことは、お寺という施設のポテンシャルはもとより、お坊さんが持っている人柄、仏教精神、傾聴の技術など、他の団体のプロフェッショナルにはない力を提供頂けることで、大変心強い。また、社協とお寺が連携協定を結ぶということは、全国でも例をみないことで、このような活動が富士市から全国に広がっていくことを願っている」と話され、則武師は「災害ボランティア派遣の際にお寺が拠点のひとつとなることで、復興支援の一助を担うことは、地域貢献はもちろんのこと、仏教精神の布教にもつながると、富士市仏教会の理事会はじめ総会にて、満場一致の賛同のもと締結の
運びとなりました。仏教の開祖・お釈迦様のお生まれになった4月8日のご聖日に調印できたことは、宗派を超えて組織されている富士市仏教会80ヶ寺にとっても大きな意義のあることです。災害発生時に限らず、お寺が自治体や地域に協力できる場を増やすきっかけとなれば尊いと思っています」と話した。
2025年4月6日号
山梨3 南アルプス市妙了寺千部会
【山梨3】4月6日、南アルプス市の一之瀬、高峰山妙了寺(阿部是秀住職)本堂に於いて一之瀬法縁の各聖や修法師が式衆を務め、妙了寺の檀信徒が集まる中、千部会法要が執り行われた。
妙了寺の千部会は4月8日の釈尊降誕会に合わせて行われていたが、昭和24年の千部会の際に火災が発生し数棟を残して灰燼に帰した歴史がある。
以来、70年に渡り諸堂の復興事業を続けてきており、本年は火災の際に損傷したが焼失を免れた日蓮大聖人の御尊像の修復作業が終わり、遷座開眼も法要に合わせて行われた。
満開となった参道の桜の花道の中を、稚児行列と共に大聖人の御尊像が乗せられた輿が妙了寺の役員に担がれ進み、檀信徒らの唱えるお題目の中、本堂に遷座された。式中には除幕式が行われ、鮮やかに彩色が施された日蓮聖人が姿を現し、稚児による祭文が読み上げられ法要に花を添えた。
阿部住職は歴代上人のご苦労を偲ぶと共に妙了寺の檀信徒の協力があってこそ大聖人の修復という事業を行うことが出来たと述べられ、13年後に来る妙了寺開創750年に向けて益々の発展を誓われた。
また、法要終了後には身延山久遠寺布教部長豊田慈證師による法話が行われた。