全国の通信記事
2025年6月9日号
山梨四・檀信徒協議会定期総会
【山梨四】令和七年六月九日、リッチダイヤモンド総合市民会館において山梨県第四部檀信徒協議会定期総会が開催され、僧侶・檀信徒約百名が参加した。
総会に先立ち、『和讃奉詠檀協物故者追悼・終戦80年追悼世界平和祈願音楽大法要』が執り行われた。寺庭婦人会により和讃奉詠に始まり、雅楽・読経・御祈禱など祈りを込めた法要が壇上で行われ檀信徒と僧侶が心を一つに手を合わせた。
研修会として身延山久遠寺総務・浜島典彦上人による「いのちに合掌-共に生き共に栄える-」をテーマに講演が行われた。
最初に、日蓮宗総本山である身延山久遠寺七五二年の歴史についてお話を頂き「身延山御入山と開創」から「身延山での生活」までを詳細に学んだ。
後半では常不経菩薩品や担行礼拝に触れ、私たちの「いのち」とはどこから、という問いについて真剣に考えた。また浜島先生より、身延山の信仰運動「共栄運動」「共に生き共に栄える」について信仰深く語られ、参加者一同「いのちに合掌」を胸に刻み、今以上にお題目を唱え、信仰を厚くしていくことを誓った。
2025年5月24日号
山梨4 甲府市清運寺にて清正公祭り
【山梨四】令和七年五月二十四日、妙清山清運寺にて清正公祭りが行われた。
清正公は、母・伊都の影響を受け、幼少の頃から法華経を学び、日蓮宗を篤く信仰するようになったといわれている。
清運寺には江戸時代に寄進された加藤清正公像を祀った公堂があり、田中宏昌住職により吉祥祈願会が執り行われた。
境内では、檀信徒の方々を中心に手作りの屋台が軒を並べ、焼きそば・炊き込みご飯などを振る舞い、また「めだかの学校」から子供たちを招き、射的・輪投げ・ヨーヨーなどで大いに賑わっていた。
また、本堂ではヨガのインストラクターの講師を呼んで、ヨガ体験や紙芝居などが披露され、親子で楽しいひと時を過ごしていた。
田中師は、徐々にコロナ前の本来の規模に戻すように精進すると共に、毎年手伝ってくださる檀信徒や近所の方々への感謝を心に、来年・再来年を強く見据えていた。
2025年5月7日号
静岡中 教師大会
【静岡中】静岡県中部宗務所は5月7日、静岡市の中島屋グランドホテルにて教師大会を開催した。「能登半島地震のその後」をテーマに、石川県第二部宗務所長で珠洲市・本住寺住職の大句哲正上人を講師として招き、管区内の教師約80人が参加した。開会にあたり、宗務所長の塚本智秀上人は、比喩品の「衆苦充満して、甚だ怖畏すべし。」を引用し、「災害を正しく知り、畏(かしこ)まって備えることが大切だ」と述べ、参加者に防災への意識を呼びかけた。 大句上人の講演では、自身も被災した経験から、地震発生直後の切迫した現地の状況や避難生活の実態を紹介し、「復旧・復興・再建には長い時間がかかり、厭世観(えんせいかん)や無力感に苛まれている檀家もいる。被災者に寄り添う姿勢と、長期的な心のケアが必要だ」と語った。また、頻発する自然災害や南海トラフ地震への備えについても触れ、「自然災害は必ず起こるものと考え、常に備えることが重要だ」と訴えた。大会を企画した静岡県中部布教師会の山田泰裕会長は、「本日の講演内容を寺族や檀家と共有し、防災意識の向上を図りたい。あわせて、能登への支援も今後継続していくべきだ。」と話した。