全国の通信記事
2024年6月21日号
福井北 千か寺目指して
【福井北】千か寺参りを目指しているのは、福井市妙長寺(山内是正住職)檀徒、辻英憲氏。令和5年10月から休日を利用して自家用車で本山を中心に全国のお寺を巡り、6月21日現在、220余か寺を参拝した。
クレーンでの作業中、不思議な体験で危険から救われたことから、神仏の御守護を深く感じるようになったという。そして、先祖の改宗のきっかけとなった南越前町歓喜寺の青木正憲院首の強い勧めと行衣・御首題帳揮毫などの後押しもあって、千か寺参りを決意したという。
参拝に際しては、宗務院の運営するスマートフォンアプリ「合掌の証」を使用し、お寺の所在地へのナビなどに大いに活用している。「日頃から理解して送り出してくれる妻や家族のために、「合掌の証」の「参るポイント」を貯めて、宿坊のペア宿泊券を手に入れて一緒に行きたい。」と語ってくれた。
2023年6月24日号
福井北 圓壽寺で寺宝の公開調査
【福井北】6月24日、永平寺町松岡上合月圓壽寺(寺前広希住職)にて寺宝の公開調査が行われ、檀信徒や前住職森惠司師、近隣の教師有志、永平寺町職員など延べ約30人が参加した。
調査を行ったのは、立正大学名誉教授中尾堯文師。中尾師は平成26年に同寺で本阿弥光悦の書状を発見している。
調査は、須弥壇や守護神祭壇の尊像、掛軸などを一体一体下して行われ、大きさを計測し、裏書なども丹念に調べた。
中尾師は檀信徒に向けて守護神の由来や性格、掛軸の扱い方などをわかりやすく説明した。
今回の調査では文禄年間(豊臣秀吉時代)の仏像や日重・日乾・日遠の身延中興の三師の曼荼羅本尊などが発見され、さらに詳しい調査がされることとなった。
檀信徒からは、「たくさんの寺宝を間近に見られて有難い。」
と喜びの声が上がった。中尾師は、「寺宝はすべて大事ですので、みんなでお守りをして信仰を子孫に伝えてください。」と述べ、締めくくった。
2022年4月29日号
福井北・真浄寺で大法要 ~山の中のお寺にお題目響く~
【福井北】四月二十九日、福井市上一光(かみいかり)町真浄寺(竹田法英住職)で宗祖御誕生八百年慶讃法要が営まれ、檀信徒約五十名が参詣した。同寺では記念事業として本堂内壁、外壁、山号額の補修塗装、庫裡の一部補修を行い、その締めくくりの法要となった。
法要では御宝前法楽に続き、檀信徒の女子学生三名が振袖姿で献供を行い、法要を彩った。挨拶で竹田住職は「宗祖のご生涯に感動して出家得度し、住職となって五十年が経ちました。過疎と言われて久しいこの集落ですが、こうしてこのお寺があって護持と大法要ができているということは、この集落にそれだけの力があるということ。心より感謝申し上げたい。」と述べた。
福井北布教師会長奥野文長師(石場妙国寺住職)の法話の後、総代山本義雄氏が「自他共に安らか、穏やかになるお題目の教えをこれからもこのお寺で守っていきたい。」と謝辞を述べ、円成となった。