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2023年6月24日
福井北 圓壽寺で寺宝の公開調査
【福井北】6月24日、永平寺町松岡上合月圓壽寺(寺前広希住職)にて寺宝の公開調査が行われ、檀信徒や前住職森惠司師、近隣の教師有志、永平寺町職員など延べ約30人が参加した。
調査を行ったのは、立正大学名誉教授中尾堯文師。中尾師は平成26年に同寺で本阿弥光悦の書状を発見している。
調査は、須弥壇や守護神祭壇の尊像、掛軸などを一体一体下して行われ、大きさを計測し、裏書なども丹念に調べた。
中尾師は檀信徒に向けて守護神の由来や性格、掛軸の扱い方などをわかりやすく説明した。
今回の調査では文禄年間(豊臣秀吉時代)の仏像や日重・日乾・日遠の身延中興の三師の曼荼羅本尊などが発見され、さらに詳しい調査がされることとなった。
檀信徒からは、「たくさんの寺宝を間近に見られて有難い。」
と喜びの声が上がった。中尾師は、「寺宝はすべて大事ですので、みんなでお守りをして信仰を子孫に伝えてください。」と述べ、締めくくった。