全国の通信記事
2025年7月10日号
栃木 終戦80年慰霊唱題行脚・読誦会
【栃木】7月10日、栃木県宗務所は、さくら市妙福寺(野澤壯監住職)で太平洋戦争終戦80年を迎え、唱題行脚並びに法華経読誦会が行われ、管内僧侶約15人が参加した。1945年に宇都宮市およびその近隣地域に空襲が行われた宇都宮大空襲において被害に遭われた方々の慰霊・報恩と立正平和祈念を行った。
午前中にさくら市内を唱題行脚し、市内の慰霊塔を巡り、午後より本堂において戦没者の慰霊法要並びに立正平和祈念の法要、一部経読誦が営まれた。
法要後、野澤壯監宗務所長は「今日、戦争を直接経験された方が少なくなってきているなか、戦争に対する思いや平和を願うことを法華の祈りに乗せて、国の為に命を捧げた英霊に感謝し、同じ悲劇を繰り返すことのないよう法華経とお題目で報恩感謝していかなければならない」と語った。
2025年6月16日号
栃木 教師研修会
【栃木】6月16日、宇都宮市妙金寺(野澤智秀住職)で栃木県修法師会は宗務所と共催で教師研修会を開催し、管内僧侶約20人が参加した。遠壽院荒行堂で副伝師を務めた経歴を持つ鴨川市釈迦寺住職、影山教俊師を講師に迎え、「日蓮宗の近現代史と荒行堂の変遷」と題して研修会を行った。江戸時代の仏教は医療の分野も受け持ち、日蓮宗の祈祷の源流は木剣での按摩導引法がとられていた。しかし医療法の改正により木剣と数珠で音を鳴らして祈祷を行う現在の形をとるようになった。少子高齢化やデフレ社会の影響で宗教が家族から個人のものへと変化している現代において、荒行堂のような伝統・伝承は“信仰”が要である。その信仰がなければ僧侶も現代に対応していくことは出来ないと語った。
2025年5月17日号
栃木 堂会館落慶1周年記念コンサート
【栃木】小山市妙建寺(西口玄修住職)は、5月17日に本堂会館の落慶1周年を記念したレクチャー&コンサートが開催し約120人が参加した。約300年間布教の拠点を担ってきた旧本堂は2023年に建て替えが完了し、昨年5月に落慶式を行った。レクチャーでは西口住職が「本堂格天井画修復復元の歩み」をテーマに講演を行った。本堂の格天井には同市の「おやま百景」に指定され、約300年前に旧本堂に取り付けられた百人一首の彩色画が施されている。そして百人一首の天井画がある寺院は全国に5ヵ寺しかないと説明した。コンサートは栃木県にゆかりのある演奏家を集めて開かれた。市在住のバイオリニスト上保朋子さん、足利市出身のハープ演奏者邊見美帆子さん、同寺副住職でソプラノ歌手の西口彰音師の3人がカミーユ・サンサーンス作曲の「序奏とロンド・カプリチオーソ」や「You raise me up」など13曲を披露。美しい音色が堂内に響き渡った。



















