全国の通信記事
2024年10月3日号
熊本 第49回護法大会
【熊本】宗務所(濵田義正所長)主催の第49回護法大会が10月3日、人吉市の人吉市カルチャーパレスであり、管区内の僧侶や檀信徒ら大勢が参加した。
護法大会は毎年10月に、県内各組寺を持ち回りで開かれ、今年は城南組寺会が担当。開催地の人吉市や周辺の八代市、芦北町、球磨村、相良村の球磨川水系では4年前の令和2年7月の集中豪雨で13カ所が氾濫・決壊し、多くの方々が亡くなり、本年の護法大会は「いのちに合掌・十萬返のお題目」と題し、豪雨をはじめ様々な自然災害により犠牲となられた方々への追善供養と復興を祈る大会となった。
大会は、寺庭婦人会と檀信徒有志による法華和讃と仏教賛歌のコーラスで始まり、山口義人・前布教師会長が法話。引き続き濵田所長を導師に「令和2年7月豪雨犠牲者追善供養法要・復興祈願法要」が厳修され、参加者全員で犠牲者へ追悼の誠を捧げるとともに、被災地の復興を祈った。
また、法要後には身延山久遠寺副総務・布教部長の豊田慈證僧正による「見えない物を見る心」を演題とした高座説教もあった。
さらに、導師を務めた濵田所長らは、会場近くの球磨川に場所を移し、紙塔婆と回向文を流しながら読経し、あらためて犠牲者の霊を弔った。
2024年7月28日号
熊本・益城町日眞寺で法灯継承式
【熊本】日眞寺(上益城郡益城町)で7月28日、第4世澤村顕一上人から第5世澤村眞脩上人への法燈継承入寺式が営まれ、多くの檀信徒が参列した。
日眞寺のある益城町は、平成28年の熊本地震の震源地であり、日眞寺も被害を受けた。その後の大雨での水害もあり、お寺の周辺では未だ工事が続いている。
前住職は体調が思わしくなく出席出来なかったので、当日の式典では、正干与人の東光院ご住職・松石賢哲上人より、住職の証となる払子と過去帳が継承された。
その後、眞脩上人は入寺奉告文を読み上げ、さらなる寺門興隆を御宝前に誓った。式典の後には、歴代廟を参拝し、清正公像を境内に建立されたので、開眼法要も執り行われた。
2024年5月19日号
熊本 熊本市静明院で法燈継承式
【熊本】静明院(熊本市西区)で5月19日、第32世落水泰明上人から第33世安武泰光上人への法燈継承式が営まれ、多くの檀信徒が参列した。
静明院は熊本市西区の本妙寺の塔頭寺院として、加藤清正公以降歴史は古い。法燈を守ってきた落水泰明上人から安武泰光上人に、住職の証となる払子と過去帳が継承された。
その後、安武泰光上人は奉告文で『自分は一般家庭ながらも静明院の娘と縁を結ばせてもらい、出家得度を決意した。また僧侶となって荒行を出た後、重い病気のため生死を彷徨うも諸天善神のご加護に依って生還した経緯を述べ、その恩に報いるため檀信徒のために法燈を継承する。』と述べた。またお礼の挨拶では『お寺の名が表すように、静かで明るい寺を目指す』と決意を新たにした。