全国の通信記事
2024年4月15日号
京都1 日ノ岡宝塔春季追善供養法要
【京都1】4月15日(月)、京都市山科区の日ノ岡にある宝塔(題目碑)で、京都府第一部宗務所所長の小田和幸師を導師に追善供養法要が営まれた。この法要では、粟田口刑場で処刑された約1万5千人の罪人の供養が行われ、また立正安国と交通安全の祈願も行われた。
この宝塔は、かつて粟田口刑場で処刑された罪人の供養のために建てられましたが、明治時代初めに刑場が廃止され、廃仏毀釈の影響で宝塔は取り壊され、後に埋没してしまいました。昭和時代に入り、道路や鉄道の工事が進む中、埋没した宝塔の一部が発見されました。その後、法華信者である小島愛之助氏が日蓮宗寺院に呼びかけ、日ノ岡に新たに宝塔を建立することが決定されました。建立の際には、同じく埋没していた車石も敷石として使用されました。車石は江戸時代に京都から大津間に存在した牛車専用道路に使われていた石です。
この法要には車石研究会のメンバーも参列し、一緒にお題目を唱えることでご縁を感じておられた。彼らの教科書やインターネットには載っていない細かな歴史を語る言葉一つ一つに、過去の出来事への思いやりが伝わってきた。
2024年4月14日号
山梨2・富士川町妙性寺で十三参り開催
【山梨2】4月14日日曜日、富士川町妙性寺に於いて、十三参り並びに大自在観世音菩薩祭が開催された。これは今年十三歳になった子供達を、大人の仲間入りとする行事である。子供達は「書の儀」として色紙に「正」の字を書き、それを虚空蔵菩薩の元に納め、その智慧にあやかった。
午後の大自在観世音菩薩祭では、本堂において法要後、観音像を参拝し、住職から観音菩薩について法話がされた。その後、湯浅洋氏による「インスパイアと私達」と題し講演が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていた。
大阪豊野・日乾上人第389遠忌法要
【豊能】「本郡授法の唱導師」と敬われる日乾上人の報恩の誠を捧げる 「寂照院日乾上人第389遠忌報恩法要」が4月14日、能勢町の 乾師堂で4年ぶりに盛大に開催され、檀信徒約40名が参拝した。乾師堂は日乾上人が能勢地方で初めて法華経を説いた場所である。 能勢門中、16ヵ寺が参加し井田法幹師を導師に報恩読誦会を営み、読経唱題が桜満開の晴天の元こだました。 法要後、森皓賢師による日乾上人や能勢の歴史に関する法話が行われ、檀信徒は真剣な表情で聞き入っていた。 この法要は僧侶檀信徒が心を一つにお題目を唱える大切な行事となっている。