全国の通信記事
2026年3月1日号
千葉東 訓読の読誦研修会
【千葉東】2026年3月1日訓読の読誦研修会が香取市実相寺(冨永観瑞代務住職)において、千葉県東部修法師会(三谷恵乘会長)と千葉東部青年会(太田敬宏会長)の主催で行われた。修法師会と青年会と寺庭婦人会の会員及び管内有志の教師合わせて20人が参加した。妙法蓮華経の方便品・欲令集・提婆達多品・自我偈・神力偈の訓読を行った後、如来壽量品の真読を行い、御宝前宝楽加持を修法師が行った。
冨永観瑞代務住職は挨拶で次のように述べた。「実相寺は不受不施派の僧侶の学校すなわち檀林で、多くのお坊さんが修行した所です。本日も大勢で読経修行でき、昔の修行僧も悦んでいることでしょう。また、令和元年の台風で窓は吹き飛ばされ、大きな樹木も倒され、大変な被害でした。檀家十数軒では何も出来なかったところ、宗門の補助金や有志の義援金で本堂も客殿も修復する事ができ、その後報恩も兼ねた読誦研修会が毎年開催でき、有り難い限りです。」
2026年2月26日号
山梨3 聲明師会の教学研修会
【山梨3】2月26日、山梨県第三部聲明師会(村上通明会長)主催の教学研修会が南アルプス市の魚覚を会場に行われた。当日は、僧俗合わせて70名程が参加した。
今回は大曼荼羅とは何か「宗祖日蓮大聖人 大曼荼羅の世界~身延期の本尊を中心に~」と題して講演が行われた。講師として、身延山大学教授の桑名法晃氏が招かれ、日蓮聖人が身延山で過ごされた9カ年のうちに記された曼荼羅本尊について、解説がなされた。
入山後を文永期、建治期、弘安期に区分し、どのような状況で、どんな曼荼羅が記されたのか、その背景が丁寧に考察された。精神的にも肉体的にも厳しい状況の中で、身延山での生活を送る日蓮聖人の姿を想像しながら、参加者はそれぞれに、曼荼羅を通して思いを馳せた。桑名氏は講演の中で、「私たちは日蓮聖人を通じて、釈尊の曼荼羅世界に参入し、その御心に触れることになる。一人ひとりが法華経の行者として、そして、それを支える檀越として、お題目を受持することが大切です」と述べた。
会場には村上会長が復元に尽力した「塵尾(しゅび)」(聖徳太子が使用したとされる法具)が、参加者の目に触れることができるように持ち込まれた。村上会長は最後の挨で、「講演を通して、自己の研鑽に努めることができたと思います。今日は聖徳太子様も見守っていてくれていたことでしょう。これからも学び続け、ご精進ください」と会を締めくくった。
2026年2月24日号
東京南 第50回京浜教区教化研究会議
【東京南】令和8年2月24日(火)、第50回京浜教区(長亮行教区長)教化研究会議が東京都南部(同・長所長)を担当管区に、大本山池上本門寺内・朗峰会館で開催され、九十名が参加した。
テーマは「これから日蓮宗の僧侶になる子弟のため、志す人のために―信行道場修了まで、私たちができること、考えること―」。将来の布教教化を担う日蓮宗教師をいかに育成していくかという視点から、信行道場修了(教師認証)までを対象とし、宗門教育の理念や制度、目標を再確認しながら、今後の宗門教育の在り方を模索した。
基調講演は、日蓮宗宗務院教務部教育課長・雨宮通一師、宗立学寮寮監・伊東泰樹師、日蓮宗信行道場訓育副主任・坂井是真師が登壇。
雨宮師は、信行道場入場前の補強教育として実施されている師匠講習会や履修度評価表の取り組みを紹介し、師弟が連携して弟子を育てる体制整備の重要性を強調。「信行道場だけで僧侶は育たない。祈りのある寺院生活の中で志を育むことが肝要である」と述べた。
伊東師は、四年間にわたる宗立学寮生活の意義について言及。共同生活と日々の祈りの積み重ねが主体性を養い、先輩後輩の関係の中で自覚が芽生えるとし、「共に在ること」そのものが教育であると語った。
坂井師は、信行道場三十五日間の修行の目的を「誓願供養」と「道場清規」に凝縮されると示し、信仰心の涵養と実践的技量の習得、僧侶としての志の確立が柱であると説明。結界の中で育まれる法友との絆や覚悟の大切さを説いた。
今回は参加者同士の議論を深めるため、当日の基調講演に加えて、その導入となる各講師へのインタビュー動画を事前に配信。参加者はテーマについて予め一定の理解を得た状態で当日に臨んだ。
分散会も午前・午後にわたって長めに設定され、信行道場で各自が大切だと感じたことを共有した上で、度牒から信行道場までに必要なことや制度への要望、宗門や管区、自坊などで新発意にできる育成や研修の具体策などについて話し合った。
全体会議は6名の座長により僧侶養成の在り方について各分散会からの多角的な意見が報告された。信行道場については、三十五日間の修行そのもの以上に、発心の涵養や、共に過ごした仲間との結縁、主任・指導者の姿勢が深く心に残るとの声が多く挙げられた。独習法要は大切だが、道場が実践への養成講座になる事に違和感を覚えるとの意見もあった。今後のAI時代にあっては、人の悩みに同じ目線で寄り添える「血の通った宗教者」の存在こそ僧侶の本質であるとの指摘もなされた。
信行道場入場前の育成策としては、世襲の現状を鑑み、別のお寺に子弟を預ける第二の師僧制や、管区四会による継続的な研修、僧風林の活用など、宗門全体で育てる体制の必要性が提案された。得度式の意義を再確認し、教師認証をより重んじるべきとの意見も示された。こうした報告に応える形で、日蓮宗現代宗教研究所主任・菅野龍清師をコーディネーターに、講師三名とのパネルディスカッションも行なわれ、信行道場や学寮の具体的な事例を交えながら、僧侶の育成について議論が交わされた。
講師と参加者が一丸となってこれからの宗門教育を考えた、充実した教研会議となった。



















