2025年9月8日
愛媛 中四国教区教師研修会
【愛媛】日蓮宗中四国教区は9月8日、愛媛県松山市の愛媛共済会館で教師研修会を開催した。愛媛県宗務所が当番県として企画したこの研修会には、中四国各県の宗務所長や僧侶・寺庭婦人ら約50名らが参加。講師に宗教学者の植木雅俊氏を迎え、仏教の教えや日蓮聖人の思想について理解を深めた。
研修会の冒頭、教区長の渡邊泰宏師は開会の挨拶で、教区長就任後に植木氏の著書に出会い感銘を受けたエピソードを紹介。この研修会を通して、植木氏の考えに触れる貴重な学びの機会を活かしてほしいと呼びかけた。
講演後には質疑応答が行われ、参加者から活発な質問が寄せられた。ある参加者が、植木氏の著作と異なる意見を持つ書籍が最近出版されたことについて見解を求めると、植木氏は「批判や言いがかりには反応せず、放っておくことが最善」だと回答。感情的な論争は無益であり、時間が経てばどちらが正しいかは自然と明らかになるとの見解を示した。
また、令和13年の日蓮聖人遠忌に向け、檀信徒に日蓮聖人の魅力をどう伝えるべきかという質問も出た。これに対し植木氏は、まずは書籍や対話を通じて日蓮聖人の思想を理解してもらうことが重要だと述べた上で、日蓮聖人は「今」という現在を重視し、歴史の中で活動したという点に言及。日蓮宗の教えは、過去や未来にとらわれず、現在の生き方に価値を見出すという仏教の時間論を伝えることに意義があると話した。
参加者からは「近年稀に見る盛況だった」との声が聞かれ、有意義な研修会になったと話していた。(愛媛県通信員・支局長 太田博章)



















