2025年5月7日
静岡中 教師大会
【静岡中】静岡県中部宗務所は5月7日、静岡市の中島屋グランドホテルにて教師大会を開催した。「能登半島地震のその後」をテーマに、石川県第二部宗務所長で珠洲市・本住寺住職の大句哲正上人を講師として招き、管区内の教師約80人が参加した。開会にあたり、宗務所長の塚本智秀上人は、比喩品の「衆苦充満して、甚だ怖畏すべし。」を引用し、「災害を正しく知り、畏(かしこ)まって備えることが大切だ」と述べ、参加者に防災への意識を呼びかけた。 大句上人の講演では、自身も被災した経験から、地震発生直後の切迫した現地の状況や避難生活の実態を紹介し、「復旧・復興・再建には長い時間がかかり、厭世観(えんせいかん)や無力感に苛まれている檀家もいる。被災者に寄り添う姿勢と、長期的な心のケアが必要だ」と語った。また、頻発する自然災害や南海トラフ地震への備えについても触れ、「自然災害は必ず起こるものと考え、常に備えることが重要だ」と訴えた。大会を企画した静岡県中部布教師会の山田泰裕会長は、「本日の講演内容を寺族や檀家と共有し、防災意識の向上を図りたい。あわせて、能登への支援も今後継続していくべきだ。」と話した。