2025年3月27日
静岡中 山静教区教化研究会議が
【静岡中】3月27日、静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」にて、静岡県中部宗務所が主催する山静教区教化研究会議が開催され、約120人の僧侶や寺庭婦人が参加した。
今回の議題は「寺院運営の可能性について」で、人気YouTuberであり、夕張市妙法寺の泉水寛道上人が講師を務めた。泉水上人は、過疎化が進む夕張市において、SNSを中心に多様な布教活動を通じて新たな寺院運営の道を切り拓いている。
講演では、YouTube活動を通じて得た経験を基に、SNSのメリットとデメリットを紹介し、変化する社会に対応するための柔軟な変化の重要性を強調したうえで、特に若い僧侶には、伝統や文化を壊すことなく法華経やお題目を重視しながらも、伝え残すため時代に応じた方法で挑戦していくことが必要であると訴えた。
休憩後には「寺院運営の危機と展望」というテーマで14の分散会が行われ、参加者同士で活発な意見交換が行われた。現代宗教研究所の赤堀正明所長の講評があり、閉会式では静岡県中部宗務所塚本智秀所長の閉式の辞をもって散会となった。
参加者の一人は「他の寺院の工夫を知ることができてとても勉強になった」と語り、充実した時間を過ごしたことを振り返った。