2024年10月22日
東京東 身延別院で法灯継承式
【東京東】石川県羽咋市本山妙成寺第71世貫首・藤井日傳猊下が住職を務めていた東京都中央区日本橋小伝馬町の身延別院で、10月22日法灯継承式が営まれ、藤井猊下のご子息でもある弟子の藤井教祥師が第4世として新住職に就任した。
法灯継承式では日蓮宗管長・大本山池上本門寺貫首の菅野日彰猊下から祝辞を頂戴し、また、同日夕刻より帝国ホテル東京で行われた披露宴には、僧侶と檀信徒を合わせ250名が参列、総本山身延山久遠寺法主の持田日勇猊下から祝辞を賜った。
謝辞に立った前住職・藤井日傳猊下は厚く御礼を述べ「これからは晋山した本山妙成寺で被災した能登の復興に力の限り尽くす」と新たな目標を掲げた。次いで新住職・藤井教祥師が自身を支えてくれた方々へ感謝を語り「今後、宗教離れがより叫ばれる険しい道のりとなるが、様々な方々と協力し合いながら新しい布教の形を模索し、地域に根差した活気あふれるお寺を継続して、次代へ法灯を繋げたい」と強い決意を表明した。
藤井教祥師は1979年生まれ、同志社大学在学中から京都本山頂妙寺や大本山法華経寺などで修行し、2006年身延山別院の副住職に就任。地域に根ざした寺院を目標に寺子屋や食育イベントなど子育て支援活動にも尽力。2016年から全国日蓮宗青年会第32代、33代会長を務め、現在は東京都東部宗務所参事と東京東部伝道センター出版広報部長を兼任しながら能登の復興支援にも携わっている。