2024年9月12日
神奈川2 龍口法難754年
【神奈川2】九月十二日(木)神奈川県藤沢市片瀬、霊跡本山寂光山龍口寺(鈴木貫首)では、七百五十四年の龍口法難会が十一日の平和祈願供養から十二日の十八時のぼたもち供養大法要、纏・万燈錬り行列供養、二十四時の龍口法難征当ぼたもち大法要が執り行われた。
今年は、第十六世鈴木日沾貫首がこの六月七日に法燈継承してから、はじめての法難会でした。人々の顔からようやくマスクが外れ、日常が戻ってきました。そして十一日から参道には出店が並び、地元睦会の纏奉納は賑やかさを増し、仏舎利塔では平和祈願供養の法要が執り行われ、未だ世界で起きている紛争の早期解決及び戦争に於いて亡くなられた方々への供養が執り行なわれた。十二日の朝から夜中まで境内には、お経が響き渡り、十二日の十八時からは、ぼたもち供養大法要が執り行われ、法要後には高座より本堂内にぼたもちが撒かれた。その後十九時より二十一時までは神奈川・東京から約二十団体による、纏・万燈錬り行列が盛大に活気よく執り行われた。
二十三時半を過ぎると本堂内には檀信徒が集まりだし、畳敷きから入口まで人が溢れ、五十分より布教師会大倉啓伸上人による法話が始まった。参拝者は静かに話しを聞かれ、終わりと同時に太鼓の音が響き渡り「龍口法難征当ぼたもち大法要」が執り行われた。
法要が終わると、本堂内の高台より、感謝の気持ちを日蓮宗の儀式によって、お題目「南無妙法蓮華経」が唱えられ、難除けのぼたもちが撒かれた。
また、神奈川県第二部の布教師会では、毎年、日中腰越の町から片瀬の町へ唱題行脚を行い、山門にて街頭布教を行っている。本年も行った。
今年は、雨が降らないものの朝から気温湿度の高い日中であったが全ての行事が終わり二十五時過ぎに本堂の扉が閉まり消灯後、気温も下がり境内は静まり返った。外へ出て空を眺めると星空に囲まれていた。時計を見ると七百五十四年前に日蓮聖人が土牢から引き出され敷皮石の上で斬首刑になりそうになった子丑の刻であった。