全国の通信記事
2023年4月29日号
兵庫北 第53回護法大会開催
【兵庫北】宗務所主催・日蓮宗兵庫県北部檀信徒協議会共催の第54回護法大会が4月29日、養父市ノビアホールを会場に各地より僧侶と檀信徒合わせて160人が参加し、「日蓮聖人の身延御入山について」と題して身延山久遠寺副総務浜島典彦僧正の講演、法要、寺庭婦人会による宗歌・仏讃歌・和讃の奉唱が行われた。
浜島師の講演では、プロジェクターを使用しながら進められ、日蓮聖人が国家諫暁のために『立正安国論』を著述され、それを契機として数々の法難がおこり、最終的には晩年に身延山で過ごされることとなった。そして日蓮聖人の御遺文の内容から、信徒・信者等の檀越との交流などの紹介や、身延山が霊山浄土であるとおっしゃったことなどを解説され、本年が身延山入山750年の年にあたり、それを記念して特別な法要が行われることなどを話され、会場の参加者は熱心に拝聴していた。
三重 第56回立正平和祈願会
【三重】日蓮宗三重県宗務所(三重県四日市市妙延寺内)主催による『第56回立正平和祈願会』が、大型連休初日となる4月29日、三重県菰野町の希望荘にて開催された。 毎年、三重県内寺院を主会場に開催されるこの立正平和祈願会。56回目となる今回は、三重県菰野町に建つ温泉旅館『希望荘』を会場にして開催。ここ数年は新型コロナウイルスの影響から僧侶限定や人数制限など規模を縮小した形での開催が続いていたが、昨年からは入場制限を設けず通常通りの開催に戻っている。とはいえ、未だ参加者数はかつての3分の2程度だが、それでも檀信徒約90人が集い、法話を聴き、唱題行などの修行にはげんだ。うっすら雲が広がり、穏やかな気候となった当日午前10時半。立正平和祈願会が開会。第一講は、日蓮宗三重県青年会会長髙津憲悠上人(三重県伊勢市常明寺徒弟)による唱題行がおこなわれた。髙津上人は、青年会が例年使用している唱題行のしおりを皆とともに読み上げ、唱題行をおこなった。 昼食を挟んで第二講は、布教師会より冨田周温上人(三重県熊野市本乗寺住職)による法話、『祈りと行い』と題しての法話がおこなわれた。冨田上人はまず、お釈迦さまの歴史にはじまり、現存する一番古いお経とされている『スッタニパータ』の話をされた。数多くのお経の中でも「生きるために、どのように行動すればよいのか」というような極々現実的な人生の指針が綴られている事を紹介。文明の恩恵を受け、時間的余裕を多く持てるようになった今こそ、『祈る』ことの大切さを噛みしめ、祈り、そしてその祈りを達成するためにどう行動すれば良いのか日々考えて行きましょう…と説かれた。法話後には、三重県内の僧侶約30人も一同に出座しての立正平和祈願大法要が厳修。僧侶・檀信徒が一つとなって読経唱題と修法をおこない、会場内いっぱいに法華経を声を響かせ平和への祈りを捧げていた。
2023年4月28日号
佐賀 寺院総代統一信行会
【佐賀】立教開宗の聖日である4月28日、小城市の市民交流プラザ『ゆめぷらっと小城』において、2年ぶりに佐賀県寺院総代統一信行会が開催された。
コロナウィルスが流行してから、中止や規模縮小をしていた統一信行会であったが、行動制限が緩和される中で、久しぶりに県内全寺院参加という形で行われた。
ゆめぷらっと小城の大ホールを、ゆったりと広く使用し、僧侶・檀信徒合わせて、100人以上の参加者が集まった。
まず最初に、佐賀県宗務所長を兼ねる九州本山松尾山光勝寺の松島日應貫首と共に、お経を唱え、団扇太鼓でのお題目修行に励んだ。
法味言上の後、京都府教法院の三木天道上人による法話が行われた。
三木上人は、今のコロナウィルスで混乱している世の中が、日蓮聖人当時の世相と似ていると説かれ、
だからこそ「立正安国論」の精神を、日蓮聖人の教えを大切にすべきだと示された。
また、世界ではこれまで、「西洋物質文明」と「東洋精神文明」がお互いに入れ替わり、新たな文明・時代を築いてきたという事実を述べ、これから来るであろう「法華精神文明」を説明された。
間もなく迎える釈尊滅後3000年の精神文明時代に、法華経・お題目を持つ、我々日蓮宗信徒の役割は大きなものになると、聴聞者に向けて、更なる精進・お題目修行を勧められた。
その後、休憩を挟んで後に、檀信徒協議会総会が開催され、各種報告や質疑応答が行われた。
天候にも恵まれた中で、久々に顔を合わせた参加者達は、懐かしく、穏やかな雰囲気の中で、これからのお題目信仰に向け、決意を新たにしたように感じられた。