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2021年4月28日号
静岡東 訃報・今泉善皓師
【静岡東】今泉善皓師(下田市蓮華寺第28世)4月28日遷化。世寿90歳。法号は弘法院日皓上人。本葬儀は5月1日に同寺で営まれた。今泉上人は平成8年から25年間に渡り同寺の住職を務め、本堂、庫裡の改修、境内整備、客殿新築などの行い、多くの功績を残した。宗内では、宗務所参事を務め、布教師として活躍した。
佐賀 総代統一信行会
【佐賀】立教開宗の聖日である4月28日、小城市の九州本山・松尾山光勝寺(松島日應貫首)において、佐賀県寺院総代統一信行会が開催された。
佐賀210506 (2) 昨年は、コロナウィルスの流行により、中止となった統一信行会であったが、本年は光勝寺の本堂を広く使い、お互いの距離を保ち、換気を行い、開催の運びとなった。
会場の密を避ける為、各寺院からの出席者数を制限し、僧侶・檀信徒合わせて、70名程の参加となった。
まず最初に、佐賀県宗務所長を兼ねる松島貫首と共に、お経を唱え、お題目修行に励んだ。松島貫首は、お勤めの後の話で、「こういう時代だからこそ、自粛はしても、萎縮をせずに、 力強くお題目布教を行っていく」と、コロナウィルスの状況を乗り越えていく覚悟を示された。
次に、多久市等覚寺(小寺成文住職)の小寺亮佑上人による法話が行われた。小寺上人は、今のこの日本・世界の状況は、疫病や天災等の多くの困難があり、日蓮聖人の時代と重なると指摘。それに加えて、新しいやり方、変化していく状況に対するストレスもあるとのこと。自分一人で抱えきれない悩み・苦しみは、仏様にお預けして、軽くなりましょうと、優しく語りかけていた。また、小寺上人が布教研修所時代に参加した、西日本豪雨の復興ボランティアの経験の話をされた。その中で、苦しいの最中にいるはずの被災者の方に、「たくさんの人に助け・支えられて、本当にありがたい。生きる力・勇気をもらった。この恩を忘れずに返したい」と感謝の言葉を頂いたことを、強く鮮明に覚えていると思い出されていた。自暴自棄になりそうな中であっても、人と人とのつながりや、ふとしたことがきっかけで、心が清らかになり、生きる力となるのだと語られていた。
最後に、とても困難な社会の状況ではあるけれども、改めて色々な物事を見つめ直し、再認識するきっかけとして欲しいと、お題目・日蓮聖人の教えがその手助けとなるのだと述べられ、法話を終えられた。
休憩を挟んで後に、檀信徒協議会総会が開催され、各種報告や質疑応答が行われた。
京都1 門下連合会主催が立教開宗会
【京都1】滋賀県大津市比叡山横川定光院で4月28日、京都日蓮聖人門下連合会主催・京都日蓮聖人門下本山会後援のもと立教開宗会が本山立本寺 上田日瑞貫首導師の下、執り行われた。
横川定光院は若き日の日蓮聖人がご修行された聖地。当日は小雨が降り、霧が漂う中、法要に先立ち、本門法華宗 大本山妙蓮寺 別所日山貫首による日蓮聖人御霊跡に建立する寶塔の歴史など貴重な法話が行われた。法要では、京都日蓮門下連合会各本山の貫首隣席のもと横川の山にお題目の声が響き渡った。この法要で拝読される『報恩抄』の一節に「南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし」とある。私たちの唱えるお題目は滔々と流れる川のように絶えず未来にも及び、人々を救う功徳があると説かれている。橋本一妙上人(京都日蓮聖人門下連合会理事長)は「このご時世こそお題目を唱え続けなければならない」と力強く語った。