2020年10月2日
千葉南 日蓮聖人御幼像「遙拝セット」
【千葉南】千葉県南部宗務所(荻野泰継宗務所長)では、管内寺院の檀信徒が御降誕八百年の宗門法要に合わせて、各家で報恩の誠を捧げる「遙拝セット」を作成した。セットは、仏壇に奉安する日蓮聖人御幼像の写しとろうそく、不軽菩薩の二十四字が記された説明文からなる。御幼像の右側には二十四字が薄墨で記されているので、それを書写し(なぞり)、左側には祈願を記入する欄が設けられている。
宗門法要は僧侶のみで行われることから、御正当の日に管内檀信徒の報恩の場を設けるために、宗務所内の宗祖降誕八百年企画推進委員会(委員長・宇野瑞正宗務副長)が考案した。管内檀信徒は、宗門法要に合わせて御幼像を拝し、二十四字とお題目をお唱えする。その後、各菩提寺で営まれる慶讃法要において祈願し、再び各家の仏壇に奉安することができる。
同宗務所では、毎月16日に御幼像を奉安する誕生堂において唱題行を行っているが、これも委員会が主導して回を重ねている。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で委員のみで行っているが、かつては誕生寺境内に響くお題目に観光客が足を止め、加わることもあった。9月16日の唱題行は宇野委員長が導師を勤め、合わせて「遙拝セット」の開眼も行った。「遙拝セット」は、各寺院のお会式法要などで配付される。