2016年7月2日
神奈川2 社教研修会
【神奈川2】社教会(山本貫恭会長)主催、宗務所(楠山泰道所長)後援の「平成28年度社教研修会」が7月2日、横須賀市大明寺(所長自坊)で行われ、僧侶・寺庭婦人・檀信徒ら約70人が出席した。
同社教会は「私にできる社教活動」「お寺でできる社教活動」をテーマとして活動しており、その活動の一環として年に一度講師を招いて研修会を行っている。
今年は、今泉マユ子氏(株式会社オフィスRM代表取締役・管理栄養士)が、『もしもに備える~災害食備蓄のポイントとコツ~』と題して講演を行った。
講演に先立ち、楠山所長が挨拶。
講演では、今泉氏ははじめに「災害をイベントとしてとらえるのではなく、普段から意識してほしい」と述べ、ことし4月14日に発生した熊本地震の避難所の悲惨な様子を説明した。
また、東日本大震災のときの自分や家族の様子、特にその日が、幼かった自分の子どもがはじめて留守番をした日であったことなどを話し「地震がいつ来るかわからない、また、備蓄は家族全員が解っていないとならないと感じたことが、災害食について勉強を始めたきっかけである」と述べた。
続いて「災害時にはインフラが切断され、行政の支援体制が整うのに時間がかかるため、備蓄が一週間分必要となる」、「地震だけでなく、災害、新型感染症(体調不良)、テロ、武力攻撃に備えても、備蓄が必要」、「もしものとき、行政や避難所で何をしてもらえるかを知っておくことが大切」、「自助が大切」と話し、「誰もが被災者になり得る、いまは震災後ではなく、震災がくる前だと思ってください」と述べた。
また、何を備えたらいいかについては①避難所生活②自宅での備蓄③会社での備蓄によって必要なものは異なるため、自分の生活環境、ライフスタイルにあった備蓄をすることが重要であり、特にライフラインのない被災生活で役立つ食事が必要であると話し、会社での備蓄では「分散備蓄をお勧めしている」と話した。
災害食については、生きるための食事、我慢して食べる食事ではなく、体に必要な栄養の確保と心の栄養を摂ることが大切であり、大きなストレスを受けているときに美味しい物を食べるということはストレス解消にもなる、と説明、「災害時でもいつもの食事を」と述べ、野菜を自分で備蓄して食べること、ローリングストック(普段食べている物を少し多めに用意して、食べたらその分買い足す考え方)、分散備蓄やカセットコンロ・水の備蓄、家具の配置の工夫、防災への意識を高めること、などの大切さを詳細に説明した。
今泉氏がまとめとして「家族の命を守るため、自分の命を守るために、災害食の備蓄をお願いします」と会場に投げかけたあと、今泉氏の指導のもと、参加者を代表して山本会長らが災害食①「いかと大豆とひじきの煮物風」②「切り干し大根と鶏ささみのマヨサラダ」を調理。参加者全員が、会場に用意された災害食を試食した。
今泉氏は最後に、たくさんの災害食レシピを説明し、衛生用品や懐中電灯、簡易トイレについても説明。「私の願いは毎日の食事を大切にして、健康を維持することです。そのためのお役に立てれば嬉しく思います」と述べて講演は終了した。
質疑応答では「被災地には何を送ればよいものか」「車中で避難生活をする人のエコノミー症候群について」「支援物資を受け取るには避難所へ行かねばならないのか」など、活発な質問が今泉氏に投げかけられた。最後に山本会長が挨拶し、研修会を終了した。
講演を聴いた60代の女性は「できる限りの備蓄をしたい。帰ったら好きな缶詰を購入して、(今泉氏の見本のように)古い順に整理して棚に並べたい」、同70代の男性は「さっそく冷蔵庫の転倒防止を確認します」と話すなど、災害時への意識を深めた様子だった。



















