2014年12月10日
長崎・歴史の再認識
【長崎】 長崎県宗務所(渡部智文所長)と長崎教化センター(梶原一乗センター長)は、去る
平成二十六年十二月十日、合同で特別公開講座を大村市・長崎インターナショナルホテルで開催し、僧侶・聴講者三百五十人が参加した。
一年に約六回、長崎県宗務所において様々な分野の講師を招いて公開講座を行っている長崎教化センタ―だが、「正しい歴史を今、再認識しておかなければならない」という思いから、今回は苫小牧駒澤大学准教授 高橋裕史先生にお願いし「織田・豊臣政権期の肥前地方と教会勢力」と題して講演していただいた。
天文十八年(一五四九)イエズス会の宣教師、フランシスコ・ザビエルにより初めて日本にキリスト教が伝わってきた。それ以来、多くの宣教師により九州地方を中心とし、キリスト教が広まっていったのは社会の教科書で習ったとおりである。
しかし、当時の政治的背景・社会情勢のために、全ての領民が、キリスト教へ改宗を強いられ、仏教徒の弾圧はもとより、寺社・仏像の破壊行為に及んでいったことは、まぎれもない事実でありながらも、その歴史は学ぶことはなく、キリシタン弾圧といった偏った見方でのみしか授業では学ばないのが実情である。
何かを隠すことは簡単である。しかし、隠すことによって歪がうまれてくることも確かである。その歪を次の世代に残さないためにも、日本人として宗教者として、偏らない見方・考え方(中道)を伝えていかなければと考えさせられた、意義深い公開講座であった。



















