2014年10月11日
「終活」を考える
【長崎】平成26年度長崎県北松地区寺院研修大会「これからの『安心』を考える~『終活』を通して未来を見つめ今をよりよく生きよう~」(主催=長崎県北松地区日蓮宗寺院)が10月11日、圓徳寺(山田恵仁住職)にて開催され、約100人の信徒が参加した。
開式法要では、日蓮大聖人第七三四遠忌法要が厳修され、続いて第1部「より良く生きるための終活」と題し、終活カウンセラー協会代表理事の武藤頼胡氏による講演が行われた。
2009年に誕生した「終活」という言葉が、すっかり世間で周知されたものとなった理由は、「死」というものが、あらゆる隔たりを越え、全ての人に訪れるものだからだと説明し、その「死に向かうより良い方法を皆さんと共に考えたい」と講演は始まった。「人生の棚おろしをしましょう」と参加者にすすめる武藤氏は、自分の人生の中で起きた出来ごとや、思い出の一つ一つを丁寧に振り返る大切さを説き、その振り返りを大切な人々と共有することは、愛情表現である述べた。また「自分の人生を漢字一文字で表すなら?」という問いを投げかけ、参加者は想いを巡らせながら一文字を綴り、実際に「人生の棚おろし」を体験していた。
次に第2部、同じく終活カウンセラー協会理事の遠山玄秀師(千葉県上行寺)による「宗教と終活」の講演が行われた。
冒頭にて『「死後にお世話になるお坊さん」から「生前に安心を与えるお坊さん」を目指し東北大学にて「臨床宗教師」として学んだ事、また大聖人の「まず臨終のことを習うて後に他事を習うべし」の御教えを胸にいつもお話させていただいております』と挨拶され、人生の最後である「臨終」をいかに迎えるかというテーマにそって講演は行われた。「死」には漠然とした不安が付きまとい、その不安は当人を含め、家族や有縁の人々においても存在するが、その不安を取り除く為に終活は存在すると述べた。また、ご自身の体験談を交えながら、去り行く者と、残されるもの間におけるコミュニケーションの重要性を説いた。
次に清興として、講談師田辺銀治師匠による講談が行われた。「応挙の幽霊画」「誰か故郷を想わざる」が上演され、会場は大いに盛り上がった。
最後は、閉会にあたり長崎県宗務所宗務担当事務長(大木亮諄事務長)が「日蓮宗は『いのちに合掌』というスローガンを掲げており、これは平成三十三年に迎える宗祖御生誕八百年を目指して展開中の『立正安国・お題目結縁運動』の一環です。立正安国という平和な国の実現は、日蓮聖人が描いた夢でもあり、日蓮宗の使命でもあります。」と挨拶し、今大会のテーマである「これからの『安心』を考える」にて学んだ事が生かされ、お題目の輪が広がって行くことを祈念し大会は終了した。



















