2013年11月16日
平成二十五年度 第三回 朝粥会
【山梨三】十一月十七日、南アルプス市田島の報恩寺(佐野顗誓住職)を会場に布教師会(望月義文会長)主催、寺庭婦人会(佐野邦子会長)共催、宗務所(横山義弘所長)後援の『平成二十五年度・第三回 朝粥会』が開催された。
この朝粥会は飽食の時代にあって、命の尊厳を見直し、食の原点に還ろうという目的で毎年九月から十一月までの間、管内寺院を会場に毎月一回行われている。
今年度最後の開催となった今回、同寺には組寺院の檀信徒を中心に、僧俗合わせて九十九名の参加者が、澄み渡った秋空の中、大日天子様の有難い陽の恩恵を戴きながら集まった。
会は恒例の「たちばな和讃会」(安藤喜美恵会長)会員十名出仕による法華和讃奉詠で幕を開け、佐野住職を導師に約二十分の朝勤を行った。
朝勤後、佐野住職は挨拶の中で、良寛和尚の「摩頂して一人立ちおる秋の庭」という句を紹介した。
摩頂とは頭を撫でながら諭すことであるが、この句は秋も深まり、辺りが紅々となった庭先の木から未練も執着も無しに役目を終えて散り行く木の葉を見て、自分の頭を撫でながら、「自分もこの様に終わりたいものだな。」という心境を歌っている。
佐野住職はこの句について、
「年齢を重ねるということはそういう事だが、ただ歳をとったからといって若い者に任せなさい。老いたら楽にしてなさい、では駄目だ。若い人には頭の回転も体力も負けてしまうが、生きている間、動ける間は何かをしなければならない。掃除をする、お参りをする、何をしても良い。それこそが「老いてこそ我が人生」なのではないか」と思いを述べた。
続いて布教師会会員の秋山義行師(妙遠寺住職)の法話が行われた。
秋山師は法話の中でフィリピンの台風被害について取り上げ、「自分達はテレビで被害状況をみて可哀想だなとか、大変だなと思って見ているが、結局客観的にしか見ていない。他人事だと思うから学べない。同じ状況に陥った時にようやく学ぶ。あの状況を見て私達も学ぶべきだ。自己中心的に生活を送っていれば、助けを求められた時、直ぐに行動には移れないし、逆に助けを求めたときに周りの人が動いてくれない」と人として支え合って生きてことの大切さを強く述べた。
法話終了後には、参加者たちと本堂に長机を用意し、心から食法を唱え、寺庭婦人が早朝より準備した朝粥を頂くと身も心も温まる想いに浸った。



















