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2023年6月27日号

大阪和泉 泉佐野市妙浄寺で入寺式

和泉230618【大阪和泉】令和5年5月27日泉佐野市榮福山妙浄寺本堂にて『法燈継承入退寺式』が執り行われ、僧侶檀信徒ら200人が参列した。当日は晴天に恵まれ、雅楽隊の音の鳴る中、41名の稚児、およびその保護者に続き、新住職薮木正純上人が、最寄り駅から約20分かけて練り歩き、沿道に非日常の光景を喜ぶ多くの方々がいた。新住職は、山門到着後、市文化財の梵鐘を合図に本堂に入堂し、稚児の供えた蓮の花を御宝前に捧げた。式中今日まで妙浄寺の法燈を護ってきた前住職薮木恵照上人から住職の証となる拂子が継承された。その後、入寺奉告文を読み上げ、さらなる寺門興隆を誓った。式後「ガーデンパーティー」ならぬ「境内パーティー」をして、参加者は喜びを共有する時間に浸った。

2023年5月19日号

大阪和泉 日限七面大明神大祭

【大阪和泉】令和5年5月19日、今年も堺市内、本覚山経王寺で佐野一秀住職を導師に、管内修法師出仕のもと、日限七面大明神大祭が執り行われた。堺の旧環濠内に位置する当山は、かつて寺領三千坪に及び、周囲一帯は経王寺前町と呼ばれ境内には七堂伽藍を擁しつつも、大阪冬の陣の兵火、太平洋戦争の戦火に罹り、寺領を大きく減らすこととなった。しかし、かつて泉州最古の日限七面大明神をお祀りしていた七面堂を改築して本堂とし、堂内には泉州一大きな仏像群を奉安するなど、歴代住職の尽力により今なお往時の繁栄の面影を今に伝える泉州屈指の名刹である。

当日は、泉州最古の日限七面大明神、征夷大将軍八幡太郎義家公の守本尊であった童子妙見大士、法華経由来の諸天善神等をお祀りした御宝前にて、総勢18名の修法による御宝前修法、大衆法楽加持祈祷に併せ、当地堺を発祥とする「千巻陀羅尼」が、唱えられた。

この「千巻陀羅尼」は天文法難に由来すると言われている。天文5年(1536)7月、延暦寺側の僧兵と宗徒が現在の京都市中に押し寄せ、洛中洛外の日蓮宗寺院二十一本山を悉く焼き払い、日蓮宗側に多くの死傷者を出した。洛中の日蓮教団は壊滅的な打撃を受け、この難から逃れた日蓮宗諸寺院の僧侶、殊に本山貫首様等は、京都と関係の深かった堺の末寺等に避難することとなった(本山妙覚寺は経王寺に避難)。

これら災禍を逃れた京都の日蓮宗僧侶と、既に当地に根を張りこれら困難に遭遇した人々を受け入れた堺の日蓮宗僧俗が一体となって、いつか京都へ帰れる日が訪れることを願い、堺の地にて、日々、陀羅尼咒を千巻お唱えするようになったことが「千巻陀羅尼」の起源と言われている。

その後、6年の歳月を経て異体同心の願いは実を結び、帰洛の勅許を得て、京都の本山は十五に減ぜられつつも、これら十五本山を中心として、西日本における日蓮宗寺院は発展に大きく踏み出すこととなった。

佐野一秀住職は、堺発祥である「千巻陀羅尼」読誦を復活させ、若い管内修法師への修練の機会を与えると共に、檀信徒をはじめとする堺の人々を教化し、宗門発展と法華経弘通に尽力なされている。

2023年5月15日号

大阪和泉 源顕家公の供養

和泉230619【大阪和泉】令和5年5月15日、堺市石津にある「源顕家公(北畠顕家)・南部師行公殉忠遺跡供養塔」で南條孝文宗務所長を導師に宗務所役員が出仕し、源顕家公の供養を捧げた。

南北朝時代。南朝軍の総大将北畠顕家は部下の南部師行を始めとする兵を率い、北朝軍足利尊氏の執事高師直が率いる軍勢と善戦し退けるほどの活躍ぶりを見せ、花将軍と称され才覚を発揮した。しかしその後の戦いが優位に進まず、延元3(1338)年の「堺浦の戦い」で北畠顕家と南部師行などの将兵が石津の地で亡くなった。その時の状況を哀れに感じた石津の村人がこの地に葬り慰霊を行った。

正徳3(1713)年には行家塚の石碑と、大正8(1919)年には「此付近北畠顕家奮戦地」と記した石碑が建てられた。さらに昭和12(1937)年に「源顕家公(北畠顕家)・南部師行公殉忠遺跡供養塔」と「供養碑」が建てられ現在の景観となっている。同年6月27日には大阪雲雷寺にて身延山第83世望月日謙猊下を導師に殉忠600年記念法要が営まれ、堺石津の地で戦死した将兵を偲んだ。「供養塔」の正面には望月日謙猊下のお題目、「供養碑」には現法主内野日総猊下の師匠南部日實上人書の碑文が記されている。

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