全国の通信記事
2023年11月27日号
千葉南 松岡教詔師に瑞宝双光章
【千葉南】勝浦市大聖寺松岡教詔住職が、秋の叙勲で更生保護功労のため瑞宝双光章を受章し、11月10日に法務省で勲記・勲章の伝達を受け、続けて皇居へ参内して天皇陛下よりお言葉を頂戴した。
松岡師は昭和63年より35年以上にわたって保護司として活動を行っており、これまでおよそ20人の保護観察対象者の更生に携わってきた。更生保護活動の他にも「社会を明るくする運動」にも力を注いでおり、現役で保護司として活躍されている。
松岡師は「現在は保護司の成り手が減っている。千葉県内でも昭和時代から続けている者は数えるくらいになってしまった。もっと新しい保護司が増え欲しい」と話し「保護司の活動にはもっと僧侶が協力できるはず」と宗内にももっと保護司が増えていくことを期待していた。
2023年11月23日号
千葉南 大多喜町妙嚴寺お会式
【千葉南】11月23日、大多喜町妙嚴寺(野坂法行住職)でお会式法要が営まれ、今年から何の制限も無いコロナ禍以前と同様の内容で行われ、集まった檀信徒およそ50名で賑わった。
法要では、檀信徒による和讃が奉詠されたり七五三の育成健全を願う「七つ子育成祈願」の法楽加持が行われたりと多彩な法要が行われ、法要後には東京池上から参ったボーイスカウト大田第十七団の万灯奉納も行われた。コロナ禍では万灯奉納も中止されていたため、久しぶりの華やかさに境内は拍手と歓声に包まれていた。
更に続けて本堂内で増田華(読み/ますだはなえ)さん等の三味線・唄・笛による邦楽コンサートが開催された。増田さんは妙嚴寺で行われている山寺留学などを通じて当寺と縁を結び、今回のお会式で初めて三味線を披露する機会をいただいた。流麗な長唄と軽快な三味線、透き通った笛の音色に参列者は聴き入っていた。
2023年11月2日号
千葉南 いすみ市大栄寺で御前立日蓮聖人像の開眼
【千葉南】いすみ市大栄寺(遠藤了義住職)は11月2日、お会式法要に併せて御前立日蓮聖人像の開眼を営み、僧侶檀信徒ら約40人が参列した。
開眼された同像は四百年以上の歴史を持つと伝えられ、時代ごとに修復と彩色が施され今回が6回目の修復となった。もともとは同寺の末寺で奉安されていたが明治の廃仏毀釈により廃寺となり、地域の公会堂を経て同寺に安置された。
式中には、修復を手掛けた松本定祥(仏師)・恵実(截金彩色師)夫妻に感謝状と記念品の贈呈が行われ、清饗では三代目古今亭圓菊による落語会が3年ぶりに開催された。
遠藤住職は挨拶で「今回の修復は鎌倉時代に日蓮聖人が召されていたお衣をイメージして彩色してもらった」と語り、「落語会の圓菊師匠は前座時代から来ていただき、21回目を数えました。人は縁や恩に支えられて生きています。このお会式で知恩報恩の気持ちを新たに日々を過ごしてください」と述べた。参列者の女性は「祖父母や両親が手を合わせていたお祖師さまが綺麗になって良かった。住職が80年は輝きを保つと言っていたので、孫の代まで同じお姿を拝めることができるのは嬉しいです」と話していた。