全国の通信記事
2026年2月19日号
東京北 七面大明神例大祭・國祷会
【東京北】台東区谷中 本山瑞輪寺(井上日修猊下)に於いて令和8年2月19日に七面大明神例大祭・大荒行堂成満國祷会が厳修され、本年の日蓮宗加行所を成満した行僧30名が出仕し、檀信徒約50名以上が参列した。本年の日蓮宗加行所第4行を成満された富田泰陽上人(東京都大法寺住職)が水行導師、修法導師を勤められた。水行式では行僧30名による大迫力の水行を檀信徒は一心に合掌しその様子を見守っていた。引き続き、井上日修猊下を法要導師に更には、稲荷泰雅上人(瑞輪寺執事長)並びに吉澤順将上人(三尊教会御山主)が副導師をお勤めになられ、行僧の早く力強い読経と、一糸乱れぬ木剣による御祈祷が厳修され、国家の安泰を祈念した。
その後、今回水行・修法導師をお勤めになられた富田泰陽上人(東京都大法寺住職)より、「私は今回、行僧の中で最年長の58歳で四回目の行を行って参りました。自坊は大黒様を勧請しておりますので、三回目の行が終わった時に自分のお役目は全う出来たかと思っておりましたが、七面山で滝行をしていた所、お告げがあり入行することを決めました、身体は満身創痍の状態でありましたので周りからは入行に際し、心配のお声を頂戴する事が多かったです、ですがお告げがあった以上は入行して四回目をやり遂げる、そして必ず良いことがあると信じて入行を致しました。大変な行ではありましたが周りの方たちの助けがあって無事に成満出来たと思っております。荒行では水行班という水を被る専門の班におりました、何故水を被るのかと100日間、自問自答しながらの日々でした、その答えとして「調心」心を清めることの大切さまた、毎回水を被る事で自分自身が生まれ変わるといった「新生」が1つの答えではないかと今回の行で学ぶ事が出来ました。その甲斐あってか成満して一週間が経ちますが六根清浄の様な清らかな気持ちで日々過ごす事が出来ております。最後に私の好きな言葉で「過ぎにしことを悲しまず 来たらぬことにあこがれず 今あることに身を持てば その顔色や朗らかなり」がございます。この言葉をもって100日間過ごして参りました、皆様も是非とも笑顔で一日一日を大切にお過ごし下さい」とご挨拶された。
結びに井上猊下より、檀信徒の方々、ご出仕の全行僧、御来賓の参与各聖、副導師をお勤めになられた各聖、其々に対して感謝が述べられ「本年は日蓮宗大荒行を成満されました30名の行僧の皆様をお迎えしての七面大明神例大祭・大荒行堂成満國祷会となりました。また、荒行を成満された約三分の一の行僧の皆さんが本日お集りを頂きました事、大変ありがたいことだと思っており、本日ご出仕を賜わりまりました行僧の皆様には感謝する次第であります。さて、本年で当山の七面大明神様を勧請して330年になります。それだけの年月が経っておりますので七面様も御衣等が大分痛んでおりました。修復の甲斐あって当時のお姿が蘇っておられます。そういった事で本来は本堂で皆様に御祈祷を受けて頂いておりましたが、本年は七面大明神様の御前にて行僧さんより沢山功徳の詰まった御祈祷を受けて頂ければと思います。大きなご利益があるはずでございます。」と述べられ、その後、山内の七面山堂内にて行僧による特別祈祷があり、七面大明神例大祭・大國祷会は無事円成した。
2026年2月18日号
東京北 第66回教師研修会
【東京北】令和8年2月18日、東京都北部布教師会主催の第66回教師研修会が根岸要傳寺(髙森大乗住職)に於いて開催された。
講師には名古屋大光寺住職で医学博士でもある村瀬正光師を迎え、「看取りへの関わりと遺族ケア―日蓮宗教師としての檀信徒との関わり方―」と題して、お話を頂戴した。
ご講義の中で肝要とされていた1つは「傾聴」の大切さである。「傾聴」は人間関係や心の健康において非常に重要な要素となり単に相手の話を聞くことだけでなく、心を開き、相手の気持ちや考えを理解しようとする深いコミュニケーションの一形態である事をお話の中で再認識する事が出来た。更には相談者との中で大切な「傾聴」の態度、言葉遣いや振る舞いに始まり、面談の際の環境作りに至るまで具体的なご教示を頂いた。
また、患者の家族、葬儀にあたって「遺族」に対するケアが大切であると仰る。病院では、医療従事者は、死者を生者と同じように扱い、丁寧な言葉がけを行い、労をねぎらいながら別れを告げる事で、遺族からの感謝の言葉をもらう事が多いと言う、そういった姿勢を見習い死者の尊厳を重んじる行為が大切であり、僧侶が心がけるべき点であるとご教示頂いた。最後に布教にあたって留意すべき点は、「信仰は強制・強要するものではない」「内なる自発的目覚めがないと解決できないものである」ということ。僧侶が境内の清掃や三宝給仕の姿を見せることも見ている者の「気付き」になる。そういった僧侶の姿勢をみせていくことも重要であると述べられた。その後、質疑応答があり、最後に開催寺院の東京都北部布教師会副会長髙森大乗上人より講師をお務め頂いた村瀬正光師に感謝の念を述べられ閉会となった。
東京北 立正安国世界平和大國祷会
【東京北】台東区今戸 長昌寺で2月18日、立正安国世界平和大國祷会が、本年日蓮宗加行所を成満した10名の行僧と、正観世音菩薩御縁日出仕僧の会「世尊会」の修法師、檀信徒の方々多数参列のなか、盛大に行われた。春を思わせる暖かい陽射しの中、成満した行僧の水行式を、第再々行を成満された富田泰陽師(東京港区大法寺住職 以下、富田師)御導師のもとに行われた。その後、同寺観音堂にて望月隆健師を修法導師に、立正安国世界平和大國祷会が厳修された。法要後、御出仕の行僧を代表して第三行 佐々木隆教師より謝辞があり、長昌寺にお招き頂いた御礼と挨拶を述べられた。「日蓮宗の大荒行堂では11月1日から2月10日までの一番寒い時期に水をかぶって、水行と水行の間にお経をあげる、という様な修行でございます。朝の3時から夜の11時まで1日7回、その7回の水行の間は読誦をいたします。私に面会にいらっしゃった檀信徒さまが『水行をする際に中山法華経寺のどこに滝があるのでしょうか』とおっしゃったのですが、奥の方に滝があってそこで浴びてるイメージをお持ちだったようですが、実際はそうではないのです。日蓮宗の荒行堂では自ら水をかぶって六根(肉体)を清浄していくのですが、そこでかぶる水は自然に流れている水ではなく、自ら水を取るということに大きな違いがあるのです。まずどこにかぶるかというと頭では無く、今日皆様に撰経をあてさせていただいた首の後ろ側、ここに風門というツボがあります。ここに人体の色々な物が集約されているそうです。なので、ここに何か影響があると全身に行き渡るそうです。ですからこの風門に何か邪な物が入ると風邪になる。だから風邪と書くそうです。それ故にここに水をかけ清浄にするのです。その水もただの水ではなく、水行桶にお経文を書いて諸天善神の御力をいただくのです。ここに1日7回水を当てて六根を清浄にしていく。荒行堂では100日ある間、最初の35日間は自らの六根を清浄にする。この35日間を荒行堂の結界に入り五段の邪気を払い清浄にしていく、【自行期間】といいます。残り65日を【化他行】といいます。皆さんに対して自行期間で得た清浄な物を授ける。そのために荒行中に撰経を書いて、それを皆さんの風門に当てます。身体の悪い人には身体が良くなるように。すぐ周りの人と喧嘩をしてしまう様な人には怒らないように。お経と水行の力を注入するわけでございます。ただ一つ大切なことですが、その力は目には見えない物です。例えば、人間関係でいくら相手に愛情を注いで貰ったところで相手の方を向いていなければ愛情を受け取ることが出来ません。今日この長昌寺様には観音様のお力と行僧さんのお力がたくさん来ています。ですから皆様自身がとても功徳が来ているんだな、と身体で感じてそれをお持ち帰りいただき、明日からも幸せになれるように手を合わせていただければと存じます。本日はありがとうございました」と述べられ、温かい拍手に包まれた。



















