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2026年6月17日号
北海道西 教区布教師会連合会が研修会
【北海道西】去る令和8年6月17日、北海道教区布教師会連合会が主催し、札幌市経王寺を会場に研修会を開催した。当日は約40名の教師が参加し、講師には全国布教師会連合会会長の村田龍学師を迎え、「いのちに合掌」の精神に込められた真意と、現代社会における布教の使命について熱のこもった講義が行われた。
村田師は布教方針「いのちに合掌」について、「命や合掌、あるいは布教という言葉はあまりにも身近であるが故に、私たちは『分かったつもり』になりがちである。しかし、真の理解には法華経の経文や宗祖のご遺文を深く読誦することが不可欠である」と強調。
特に『開目抄』と『観心本尊抄』において、方便品の「合掌敬心欲聞具足道(合掌し心を敬んで仏道を聞かんと欲す)」の一節が全く同じように引用されている点に言及し、「『いのちに合掌』とは、一念三千に支えられたお題目信仰によって、すべての存在に仏性を見出していく具体的な振る舞いそのものである」とお話された。
さらに「方針」の「針」の語源が「縫い合わせる」ことにあるとし、「私たちの布教方針とは、バラバラになりかけた現代社会をお題目という針と糸で縫い合わせ、調和させていく壮大な営みである」と語り、聴講者一同は深く深く頷いていた。
研修会の最後には、中島みゆきさんの楽曲『遺失物預かり所』の歌詞を引用し、「人々が生きる中で忘れてしまった『自らが仏子であるという記憶』を大切にお預かりし、いつでもお返しできるように示していくことこそが私たちの布教である」と結んだ。
受講した布教師の一人は「耳馴染んだ言葉の奥にある御遺文の裏付けと、漢字の成り立ちからくる圧倒的な説得力に目から鱗が落ちた。今日からまた地涌の菩薩のプライドを持って、お題目のバトンを次世代へ繋げていきたい」と決意を新たにしていた。
東京西 声明師会・修法師合同勉強会
【東京西】6月17日東京都西部声明師会は修法師会との合同勉強会を新宿区常圓寺で開催した。日頃より法式声明の研鑚に勤しむ生徒たちが、修法師による読誦会と修法に感銘を受けている様子も見られた。
東京都西部声明師会は昨年も布教師会との合同勉強会を開催しており、勉強会に参加している生徒たちに法式声明のみならず他会への間口を広げる活動もしている。
東京東 東京四部布教講習会
【東京東】6月17日、宗務院にて東京四部宗務所主催による『令和8年度日蓮宗東京四部布教講習会』が開催され、およそ50名の教師が参加した。年番は東京都東部宗務所が務め『仏教とAIの接点を探る』をテーマに、石川県羽咋市本山妙成寺貫首の藤井日傳猊下と、アメリカの生成AIスタートアップ企業『オムネキー』の日本法人を設立した加藤貴教営業部長の講演が行われた。
第1部の講演を担当した加藤氏は、初めにAIの歴史と更に技術が加速する未来に関して語り、次に寺院で行うAI活用について説明された。AIに任せられる事として法話の下書きや構成、仏教の難解な言葉から優しい現代語への翻訳、寺報やお知らせの下書き、調べ物や関連する逸話探し、画像やイラストが入ったポスターの作成等を提示し、AI活用で信徒の幅が広がり、事務作業が軽くなる事で信徒と向き合う時間が増えるとメリットを話された。一方でAIは堂々と間違った文章を作成すると注意を促し、最後に必ず人が確認する事が大切だと強調された。また、AIは答えを出せても心は持てない。悲しむ人のそばに居る事、手を握り一緒に祈る事、心から寄り添う事は人にしかできないと語り講演を終えた。
第2部講師の藤井猊下は韓国仏教界にロボット僧侶が誕生したニュースに触れ、AIとは何か、心や智慧、慈悲はあるのかをテーマに話された。そしてAIは情報処理の装置に過ぎず心がある存在ではない、知識の増幅装置であって智慧ではないと解説された。現実の仏教者に必要なのは悟りに近づく修行と他者を救済する利他行であり、これにより『福慧の二修』が達成される。利他行の根底には慈悲の心が必要であるが、AIは慈悲を感受する主体を持たない。共感的な応答や悩みに寄り添う言葉は作れるが、他者の苦を自分の問題として引受け、苦を共にしようという主体がないと説かれた。
閉講式で挨拶された東京東部布教師会の阿部泰雄会長は、急速に進化するAIを恐れる事なく正しく理解し、釈尊や宗祖の教えをより広く伝える力として活していく事を今後も共に考えていきたいと話された。



















