全国の通信記事
2025年12月5日号
千葉北 三法縁研修会
【千葉北】十二月五日(金)午後一時半より、大本山法華経寺客殿に於いて、親師法縁・達師法縁・堺法縁合同による、第十四回三法縁研修会が行われた。
この研修会は、当山新井貫首の肝いりで始まったものであり、毎年、担当年番輪番制として、本年まで続いているものである。
今回は、親師法縁中山報恩講が担当となり、約四十名の参加者が参集し、講師に立正大学仏教学部長 安中尚史教授を迎え、「近代日蓮宗本山の諸相」と題し、午後二時より開始された。我が宗門が、近代国家形成と宗教政策の中で、伝統的な本末制度の変革、そして多様な門流の統合という、諸々の事象により変容していった過程が、一時間半にわたり講義された。
熊本 布教講習会・教師研修会
【熊本】令和7年度管区布教講習会並びに教師研修会が主催宗務所、布教師会を共催、担当城北地域組寺にて12月5日(月)開催された。会場は熊本市ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイで、参加は教師檀信徒含め50名ほど。
始めに、布教師会会長(伊藤是光上人)導師による法味言上。続けて会長から挨拶の後、講師である身延山学園理事・事務局長 丸茂龍正師による「身延山学園の取り組み」・「日蓮宗宗制」についての講演を頂戴した。
第1部、「身延山学園の取り組み」では、教育機関としての伝統のある歴史をもとに僧侶育成や仏教研究の成果を説明。特に近年、法華経をはじめとする仏教経典や仏教の研究は仏教会全体をリードし、国際的に高い評価を得ている。また国費の研究としても毎年数件の認定を受け、これは大学の規模からいえば異例であるとのことだった。
加えて、文化財修理修復保存事業では、国内はもとより国際的に高い評価を得、特にラオス共和国とは身延山大学とラオス国立美術工芸大学、ラオス国情報文化観光省遺産局との3者で協定調印を結び、ラオス全土の寺院・仏像を対象とする大きな事業となっている。身延山大学では、僧侶としての資格以外に、社会福祉や介護、学芸員などの資格をとれる専攻があり、今後の社会、学生にとってメリットがあると説明された。
第2部「日蓮宗宗制について」では、始めにいわゆる宗教法人としての大きな話から日蓮宗という組織の話、一寺院における住職、総代を含めた責任役員の説明などがあった。
宗制については細かく説明する時間は無かったが、代わりに質疑応答として寺院運営、日頃の法務に関わるトラブルなどに回答する形となった。一つ一つが直に関わる問題であり、今後想定される問題、現実にあった事案などをまじえての説明であったためか、時間を大きく過ぎての閉会となった。
2025年12月4日号
東京北 第65回教師研修
【東京北】令和7年12月4日、東京都北部布教師会主催の第65回教師研修会が東浅草 正法寺(佐野詮修住職)に於いて開催された。
講師には開催寺院のご住職である佐野詮修上人より「~寺を取り巻く歴史・文化の魅力を発信 大河ドラマ「べらぼう」と正法寺の取り組み~」と題してお話を頂戴した。
令和7年より現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺』の主人公 蔦屋重三郎(喜多川柯理)の菩提寺でもある浅草正法寺、ドラマの放送を契機に寺や郷土の歴史・文化の魅力をいかに工夫して発信してきたか、地域・行政・ミュージアム等との協働・連携、SNS・ホームページ・印刷物等の活用、新聞・雑誌等メディア関係の取材対応、聖地巡礼に訪れた参拝者等への対応など、その成果と課題について、詳しくお話を頂戴した。
まずもって大変苦労されたのは正法寺様は関東大震災、東京大空襲といった幾度の被災により過去帳・什物等、歴史を辿る多くの術を失っていることから、国会図書館、台東区図書館等に趣き様々な文献を収集することであった。そして情報の発信においてはホームページを開設して居なかった為、無料であった宗門のHP作成サービスを活用し情報の発信、XでHPでの記事を投稿し、お参りに来た歴史インスタグラマーと言った発信力のある方々にフォローをして頂いたことが大変良かったという。また、墓碑の近くに貼り紙をすることによってお参りするのに沿って情報を伝えられた事が結果、本質を理解することに繋がって数多くに方々に大変丁寧にご参拝頂くことが出来たと仰る。一年間を通してお寺の法務と年間行事がある中で檀信徒との兼ね合いもありつつ、法務中においてもお参りに来る一般参拝客の対応等、千載一遇の機会と思い日々、努力を重ねてきたが振り返ってみると至らなかった点が多く力不足であったとお話になる。また、「寺離れ、宗教離れ」と言われている昨今にあっても、今回大河ドラマを通して色々な人と関わりの中で、我々僧侶は「神仏と関わる者」「一般人と違う存在」として対応される部分を思ったより感じる事ができ、それは自分の力ではなく、日本人の根底にある信仰の現れではないかと仰る。それが無くならないよう、ご自身も精進していくと述べられた。最後に研修会参加者一同と蔦屋重三郎家の墓碑の前で一読し、追善供養をして講習会は無事閉会となった。
今回お世話になった東浅草 正法寺は天正10年(1582年「本能寺の変」の年)に心壽院日位上人により開山され、日位上人は日蓮宗中興 一如院日重上人の直弟で比叡山遊学の折に毘沙門天の尊体を感得、学頭の許しを得て関東に下向し隅田川の辺りに庵室を結ぶ。毘沙門天を奉安し日夜法華経読誦するところ、通りがかりの徳川家一行より天下平定成就の依願を受けて「謄精を抽んじ祈祷し」徳川の世となった暁に東照神君より寺領(現在の正法寺、東浅草の地)を賜り、日位上人の生国 越前城主松平越前守の祈祷所となる。
江戸中頃には祈祷の大家 唯観院日勇上人が唯観院流という修法の流派をなし活躍、江戸後期には浮世絵の版元・江戸の大文化人である蔦屋重三郎家の信仰を請けご先祖が葬られその供養菩提を今も弔っている。
関東大震災、東京大空襲等幾度の苦難があったが、歴代砕身の護寺丹精が重ねられ平成6年には寺観新たとなり、毘沙門天の霊威いよいよ盛んにして法灯を現在に伝えている。



















