全国の通信記事
2026年1月1日号
千葉北 中山法華経寺の正月
【千葉北】令和八年年明けの零時丁度、大本山法華経寺で除夜の鐘が打ち鳴らされ、新年が始まった。法華経寺の除夜の鐘撞きは、一般参詣者が撞くことが出来、年が明ける前から、行列が出来た。
鐘撞きの直前には、鐘楼堂で法華経寺山務員による御祈祷、零時の時報と共に、執事と参詣者により一番目の鐘が鳴らされ、その後、尊神堂において新春の一番開帳祈祷が行われた。
そこからは休み無く参詣者が訪れ、読経、御祈祷の声が絶えず響いていた。
三が日中は尊神堂において、新春特別祈祷会が、十時半と十三時半から行われ、法華経寺貫首、新井日湛猊下を大導師に、近隣寺院より多数の修法師を式衆に迎え、新年の年中安泰・年中無難を祈念する大勢の参詣者が手を合わせていた。
また境内では、屋台や猿回し等、お正月らしい出し物で、代変な賑わいを見せていた。
千葉北 本山本土寺の正月
【千葉北】千葉県松戸市の本土寺では、正月三が日にかけて多くの参拝者が訪れ、新年の平安や無病息災を祈願した。二日の夜半には今冬初の雪が降り、境内は一面の雪景色に包まれた。三日の早朝、寺関係者が参道や石段の雪かきを行い、参拝者を迎える準備を整えた。白銀の境内を歩いた参拝者からは「静けさの中で心が洗われ、新しい一年を清々しい気持ちで始められた」との声が聞かれた。
2025年12月6日号
静岡西 梅谷拓宣師に聞く
【静岡西】宗派を超えて集まった45歳以下の僧侶が法話を披露し、もう一度会いたいお坊さんの全国ナンバーワンを決める法話の競演「H1法話グランプリ」。
全国80名ほどの宗派を超えたエントリーからファイナリストに8名が選出された中、日蓮宗からは浜松市常住院(杉浦直敬 住職)徒弟、梅谷拓宣師が唯一ファイナリストとなった。大会応募の方法には人それぞれの経緯があったようだが、今回梅谷師に声がかかったのは昨年の大本山本圀寺で開催された日蓮宗布教院に第2回生として参加した縁だったという。昨年12月のグランプリ激戦を終えた梅谷師にあらためて話を聞いた。
12月6日のグランプリ当日、梅谷師がとくに伝えたかったのが「いのちに合掌」だった。
県立高校で教諭として教育に携わった経験もある梅谷師は、篤い信仰心で僧侶への修行の場である信行道場に志願した。35日間の修行は楽ではなかったが、この時にしか経験できない修行がたくさんあった。とくに心に残っているのが、日蓮聖人が晩年を過ごされた身延山御廟所内、御草庵跡での唱題行だった。ここで梅谷師は「いのちに合掌」は自分の命に向きあうことが仏さまと相対峙する尊い時間だ、という事を感じたのだった。
「遠く離れて修行の満了を待っている家族であるとか、自分にとって大事な、亡き人の顔が思い浮かんできた。その空間、時間が尊くて。離れていても、目に見えなくても、自分を支えてくれた人は仏さまとともに一緒に自分のそばにいるんだ。それこそが仏さまなんだ。それが命に合掌なんだ」と。「だからこそお互いに手をあわせあう世の中が大事。そうすることでいのちの尊さが輝き出す。いのちの輝きが出てくる。自分もまた、自分の命のかがやきで誰かを照らすことができる。皆の命が輝けば、この世の中もきっと明るくなっていく。それが『法華経』、お題目に込められた仏さまの願い、いのちに合掌なんだ、とお伝えしたかった。」
いっぽうで法話グランプリは宗派を超えた法話の競演のため、伝え方には普段にはない工夫を迫られた。
「超宗派の聴衆なのでいきなりお題目につなげるのではなく、いろんなところに仏さまがいらっしゃるのですということ。だからこそ手を合わせることが大切ですよ、そこから始めていきましょうということを強くお伝えしました。」
一人あたりに与えられた持ち時間は法話には短いわずか一〇分であったため、原稿作成はゼロからのスタートでこれまでにない苦悩もあったが、経験を生かしてできるかぎり布教院同様に五段法を意識して伝え方と内容を練り上げた。それでも本番で時候のあいさつに「温暖な浜松でも雪が…」と話し出したら時間が足りなくなり、内心はドキドキしながらでもあったという。
とはいえ苦労してこの場に登壇したからこそ感じられた手応えがあった。会場全体が大きく、こちらを向く強いスポットライトの照明で聴衆ひとりひとりの顔はおぼろげにしか見えなかったのだが、自分で書いた「いのち」の字を高く示したときに会場全体が大きく反応したのが伝わってきた。そして、自分が「いのちに合掌」と手をあわせると会場中のひとびとが、一緒に手を合わせる動きがあちこちから見えた。宗派を超えた会場中の人々に、梅谷師の「いのちに合掌」が伝わった瞬間であった。



















