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2025年9月29日号
佐賀 本山光勝寺新本堂開堂・開眼式
【佐賀】小城市の鎮西本山・松尾山護國光勝寺で9月29日、改修工事を終えた本堂の開堂式並びに修復や彩色を施した御像の開眼式が営まれ、九州教区の修法師85名が出座した。
当山は文保元年(1317)の創建で「鍋冠むり日親上人」が九州布教の拠点とした歴史があり、「護國光勝寺」の勅額を拝領する勅願寺として九州唯一の本山とされる。
令和3年に晋山した第65世貫首・松島日應師は、平井前貫首の意思を引き継ぎ「令和の大改修事業」として朽廃した当山を復興すべく、クラウドファンディングを実施。また貫首自ら管内は元より広く全国各地を行脚し、粘り強く支援を呼びかけ資金を募った。
本堂の完成を前に、教区の修法師連合会が開眼を発起、主催として管内の修法師会を中心に周到な準備を経てこの慶事を迎えた。
晴天にも恵まれ檀信徒も数多く参詣する中、最初に始まった開堂式では、佐野前明師(福岡県修法師会会長)を修法導師に出仕者全員で本堂をぐるりと囲み道場を荘厳。続いて大導師を務めた松島師が、当日の早朝に採取したという朝露を穂先につけた大筆で開堂の所作を行い、本堂正面の扉が開くと真新しくなった堂内がお披露目された。
引き続き開眼式が始まると、出座85名の読経の音声が堂内に響き渡り、全ての御像や本堂を支える柱一本一本に至るまで修法がなされ、2時間半にも及ぶ二つの法要は滞りなく進行して閉式となった。
松島師は謝辞で、松尾山の歴史に残る素晴らしい法要と謝意を述べ、「皆様が誇れる本山となれるように、九州のお題目の発軫道場として参拝者の絶えないお山にしていきたい、是非改めて団参にお越しください」と決意を語り引き続いての支援を呼びかけた。
当日参列した檀信徒を含む全ての参加者が揮毫された芳名帳は、三宝尊の題目宝塔の中に奉納される予定となっている。
この法要は、各管区からの多数の有志が駆け付けた事からも示す通り、当山が九州唯一の本山として、お題目の布教拠点としての事跡、そして「九州はひとつ」という合言葉の通り九州全体が一体となって気勢を高めていく事の重要性を僧俗一体で改めて考える良い機会となった。
また開堂後初めてのご縁日となる10月8日には、木像では国内一の大きさを誇る全長4m30cmの大鬼子母神像の開眼がなされ、管内の修法師4人と共に入魂して、新たに鎮座した。
松島師は11月より始まる大荒行の副伝師として入行する。
千葉東 戦没者追善供養・世界立正平和法要
【千葉東】9月29日、戦没者追善供養・世界立正平和の法要が香取市本興寺(東條旨良住職)において千葉県東部社会教化会(岡野養周会長)主催で厳修された。16年間各寺院を会場に行われており、87カ寺目にあたる開催であった。9名の僧侶が出仕し、寺庭婦人2名と檀信徒20名の参加があった。
社教会会長から「檀信徒の協力が無ければ、お寺の継続は無理出す。ご協力ありがとうございました。」と挨拶があった。筆頭総代からは「皆さんが達者で長生きしてもらえるように願っており、また、お寺を護るよう皆で心がけております。」と挨拶があった。
住職からは出仕僧侶へのお礼とともに「このお寺でも戦没者は40名以上いましたので、各霊位も大変喜んでいると思います。ありがとうございました。」と謝辞が述べられた。
島根・修法師会で1日荒行堂
【島根】日蓮宗島根県修法師会(小川廣教会長)が「一日荒行堂」を開催した。9月29日正午から、30日の正午までの丸一日、水行と読経三昧で過ごした。会場は松江市久成寺(同会長)。10名が参加し、そのうち今年度入行予定の僧侶は「今回参加させて頂いたことは大変有難く、先輩僧侶の思いを受け、応援して頂いている檀信徒の皆様を思い起こし、改めて身の引き締まる体験でした」と語った。



















