2023年11月5日
愛知名古屋・ベトナムから団参
【愛知名古屋】11月5日、名古屋市東区情妙寺(林教一住職)に、ベトナムからヴィン団長(ホーチミン市観音寺住職)率いる約40人の参拝者が訪れた。
情妙寺は、尾州茶屋家初代の新四郎長吉が家康の菩提を弔うために慶安年間(1648~52年)に創建したと伝えられている。尾州茶屋家は、徳川家に仕え、ベトナムをはじめ東南アジアとの朱印船貿易で巨利を得た豪商であった。また、伊勢志摩サミットの際には、会合出席のために来日したベトナムのフック首相(当時)も情妙寺に足を運んでおり、ベトナムに大変縁のある寺院である。
はじめに日本語とベトナム語のそれぞれでお経を上げ、のちに林住職とヴィン団長より挨拶が述べられた。林住職は情妙寺と歴史とベトナムとの関係について参拝者に説明をするとともに、遠路からの来日に歓迎の意を伝え、ヴィン団長は林住職のこれまでの功績を称え、今後もより一層の交流の発展を願う言葉が述べられた。
その後、参拝者たちは愛知県指定文化財である情妙寺寺宝の絵巻を見学し、尾州茶屋家によるベトナムとの朱印船貿易の様子が描かれているという林住職の説明を、熱心に聞き入っていた。
最後に、参拝者と情妙寺の関係者による記念撮影が行われ、参拝者たちは笑顔で林住職らと握手しあうなど、境内は友好的な雰囲気に包まれた。