2023年8月26日
大阪市・伝法正蓮寺大川施餓鬼
伝法正蓮寺大川施餓鬼8月26日(土)
此花区・正蓮寺において大阪市指定無形民俗文化財である伝法大川施餓鬼が営まれた。前夜の25日には本堂において宵施餓鬼(灯明会)が行われた。正当の26日、晴れ渡った空の下、檀信徒が春日出商店街よりお寺に向かい唱題行進し、本堂では12時半より大阪日青会 和田龍政師、続いて布教師会会長の松井英行師による法話があり、14時から奥邨正道住職 導師のもと法要が厳修された。下土井龍永大阪市宗務所長をはじめ管内教師・檀信徒はもとより、多くの来賓が参列の中、稚児による祭文が唱えられた。法要後、幢幡と瓔珞が新調された立像祖師の御輿が檀信徒等により担ぎ出され、唱題とともに練供養に出発。町中にお題目を響き渡らせながら渡船所へ向かい船に乗り込んだ。導師の乗る御輿船を先頭に、3隻の船が正蓮寺川の中ほどまで進むと、導師が船の舳先に立って散華、経木(水溶性)を供養するために流し、各船の参列者もそれにならって経木を流した。コロナ禍になり檀信徒の乗船は3年ぶり。この時を心待ちにしていた檀信徒参列者は皆合掌し満ち足りた表情をしていた。