オピニオン
2022年6月20日号
心鏡を磨く
近頃の自然災害、疾疫禍、戦禍の有り様は眼と耳に騒ぎ困惑と悲痛と苦悩を覚えます。
身を置いている空間こそ違え、時代・時間を共にしているからこその同悲心が働くのでしょう。
国、歴史、民族、文化、家庭、親など誕生するまでの縁と生まれた後も個々の空間と時間のなかで接する事象(縁)、これらすべて予見のできないなかを人は歩んでいきます。
また縁は個々に対して順とも逆ともなって「怨」「親しみ」の心情を生み、差別や不満ともなり苦悩を生みます。
日蓮聖人は「我慢、偏執の心なく」「自他彼此の心なく」と信行のあり方をお示しです。人が慢心、憎悪、軽蔑、妬み、怒りなどの負の性根を合わせ持つ以上、負を意識した信行こそ大切ではないでしょうか。懺悔滅罪と過ちに気づき、糺していただける順縁がそれぞれに訪れますよう心鏡(アンテナ)を磨いてまいりましょう。
(福井北部布教師会長・奥野文長)

■命懸け
麦畑の中に巣を作るヒバリは、巣を狙う外敵からヒナを守るために、自分が囮となって、巣から離れたところへ鷹などをおびき出しヒナを救うという。しくじれば自分が捕まる危険な、命懸けの行為だ。小鳥でも守るべきもののためには自分の命を懸けるのである▼ウクライナへロシアが軍事侵攻を始めてから3ヵ月。どれだけの尊い命が失われたことか。一度失えば二度と取り戻すことができないのが命だ。その掛替えのない命を互いに奪い合っている状態が現実に起こっているのだ。まさに今この瞬間にも彼らは自らの命を的にして、相手の命を狙う獣と化しているのである▼大切な命。何をおいても大切なものなら、国民の生命を守るためウクライナは降伏すべきではないかという声を聞く。しかしその命よりももっと大切なものがあるから戦うのである▼我が宗門の歴史をたどれば、法難を怖れることなく仏国土実現のためにご生涯を捧げられた日蓮聖人、またその後に続き自らの命を懸けて法華経の信仰を貫いた先師や殉教の徒を見ることができる。守るべき大切なもののために自身の命を懸けた人たちだ▼ロシアの暴挙により、今も戦場で家族や同朋、国のために命懸けで戦う人たちがいる。しかし武力で戦争は終結しない。真の世界平和、聖人の願い達成のために私たちは何をすべきか。仏から問われている。(直)

鳥取 第45回中四国教区教化研究会議
【鳥取】中四国教区(星合輝章教区長)・現代宗教研究所(赤堀正明所長)共催の「第45回中四国教区教化研究会議」が6月20日米子コンベンションセンターBIGSHIP、21日ANAクラウンプラザホテル米子を会場に開催され総数58名が参加した。
主題は『仏教界における「ジェンダー平等」の必要性と期待される効果を考える』
丹羽宣子氏【(公財)国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員】より『日蓮宗におけるジェンダーギャップの現状「ジェンダー平等」がもたらす新しい教師の姿とは』と題し講演が行われた。講演においてアンケート調査の結果をわかりやすくグラフ等を交え説明を受け、女性教師の現状を知り、「ジェンダー平等」について知る機会、考察する機会を得られたと参加者からの声が聞かれた。その後は4つの分散会が開かれ、活発な議論が交わされた後、全体会議が開かれた。



















