全国の通信記事
2022年10月29日号
神奈川2 本山本覺寺で日蓮劇
【神奈川2】十月二十九日(土)神奈川県鎌倉市、本山 東身延 妙嚴山 本覺寺(永倉日侃貫首)では、日蓮聖人御降誕八〇〇年慶賛に合せ、日蓮宗の十八ケ寺から構成される鎌倉組が検討を重ね、紅月劇団による、「不愉快なみほとけ~日蓮聖人殺人計画~」を午後二時の部、午後六時の部の二公演を実施した。話は、文永8年(1271年)凄まじい日照りに悩まされていた鎌倉幕府が当時の仏教界の最高権威である極楽寺の僧侶「忍性」に雨乞いを命じた。雨乞いの祈祷を行う忍性の元に日蓮から一通の書簡が届き、雨乞い対決。その結果はいかに・・・その後、日蓮の「立正安国論」が時の執権 北條時宗に届き、日蓮に傾倒していく中、執権の座を狙う平頼綱と念仏宗の僧侶「行敏」が密かに日蓮を殺害しようと進めていくと言うお話。夜の部は、闇夜の本堂の幻想な空間の中、次々とくりひろがる展開、時々現代の社会問題がいれまじられ、観客からは笑い声も聞こえた。本覺寺では、今後もいろいろ企画して人々のよりどころにしたいと最後にお話をされていた。
2022年10月28日号
名古屋 「一日、聞法の集い」
【愛知名古屋】10月28日、愛知県名古屋布教師会(西区円頓寺住職 塩田宝裕会長)は、中川区の妙伝寺(稲垣友宏住職)において、一日心静かにお説教を聴聞する「一日、聞法の集い」を開催した。感染対策として人数制限をして募集を行ったところ、締め切りより前に定員になるほど人気のこの会は教師、檀信徒合わせて約80人が参加した。
第一講は、港区妙光寺住職 中野妙延師が「この病すら、愛おしい」~わたしの南無妙法蓮華経~と題し、自身の体験談を交えながら『妙心尼御前御返事』の「病の人ほど仏になれる」という一文に至った経緯を話され、参加者は耳を傾けていた。
第二講では、熱田区光耀寺住職 大原廣昭師が「供養の事」と題して、お供えの意味について、また故人様の年回忌や普段のお参りの話をされた。私たちは普段からお互いを拝み敬って生活することが固い信心となるとの話に、参加者はうなずきながら聞き入った。
コロナ禍もあり3年ぶりの開催となったこの会で、参加者からは「久しぶりに落ち着いてゆっくりと良いお説教が聞けました。」との声が聞かれた。
大阪市 大阪市社会教化事業協会・研修会
【大阪市】大阪市社会教化事業協会主催の研修会が10月28日(金)午後2時より、大阪府社会福祉会館において研修会が開催された。講師はNPO法人 大阪自殺防止センター 理事の北條達人先生をお招きし、講題は『いのちを支える~自殺について考える~』で、自ら命を断とうとした人の心情の変化や、その時の相談内容を匿名という形ではあったが、多くの資料をご用意頂き、講義賜った。管内外、また一般の方も含め、30名以上の参加があった。質疑応答が講義の最後にあり、講師から、僧侶に求めるいのちの支え方をお話し頂き、幕を閉じた。