2017年3月8日
愛知三河 東日本大震災第七回忌慰霊団参
【 愛知三河 】愛知三河宗務所(内藤潮耀所長)では、平成二十九年三月八・九・十日の二泊三日の行程で、僧侶十二名檀信徒三十四名にて東日本大震災第七回忌慰霊団参を行った。初日は宮城県松島港にて遊覧船を貸切り船上法要を営んだ。当宗務所では昨年十二月の統一信行大会にて海に流す為の水溶性の半紙に「自我偈」の写経を三人一組で行った。参加者一人一人がその写経とお題目の書かれた半紙を慰霊の思いを込めて海に散納した。二日目は宮城県宗務所の顕妙寺(日野教恵住職)を会場にお借りし内藤三河宗務所長導師のもと、震災犠牲者のご供養とあわせて、一日も早い被災地の復興と被災者の方々が安穏な日々を送ることが出来ますようにと祈願をした。その後に日野宮城県宗務所より大震災当日のこと、救援物資が届かなかった一週間のこと、どんな物が必要だったのかなど、被災当日から今日までの六年間をお話し頂いた。最後に日野所長は「地震は来るんだ。という心構えを持って下さい。そしてその為の備えをして下さい。」と結んで下さった。午後には福島第一原発事故で全町非難となった福島県浪江町を訪れ、浪江町役場に仮設されている復興商店街にて買い物をした。浪江町では団参があった三月末に避難指示が一部解除されるため、六年間空き家になり壊れてしまったところを修理している家もあった。参加者の一人は「六年間、自分の家があってもそこに住めない人がいる。本当の復興はこれからかもしれませんね」と話した。三日目には津波で被災した塩谷岬を見学し、帰路に就くための郡山駅に向かうバスの中で内藤宗務所長は「六年が過ぎているとはいえ、現状を目の当たりにすると心が痛みます。皆さんがこの団参で感じたことを参加できなかった方々にお伝え下さい。」と挨拶を述べた。