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2017年1月5日号
兵庫西 市川町延壽寺恒例の寒水行
【兵庫西】寒さが一段と厳しくなるとされる「小寒」の1月5日早朝、兵庫県市川町延壽寺に於いて恒例の寒水行が営まれた。ここ延壽寺では毎年小寒から2月3日の節分までの間、午前5時から住職堀豊明師の指導の下、大人から子供まで毎日20名程度の檀信徒と共に寒水行が行われている。この寒水行は100年程前、延壽寺の御開山上人が近くの市川で水行を始められたことに由来する。
この日の夜明け前の気温は5度。そんな中、参加者はそれぞれお題目を唱えながら冷えた水を豪快に浴び、家内安全・無病息災などを祈った。近年は子供や女性参加者の姿も見え、今ではこの寒水行は地元紙や地域のテレビニュースに取り上げられるほど有名となっている。女性で参加されている岩本瑞恵(みずえ)さんは「10年程前に家族のことなどで考えることもあり、縁あってこちらに来させて頂きました。水行も始めは一緒にお題目を唱えて見ているだけでしたが、その様子を見ていた自分も一度やってみようと思い、始めたのがきっかけです。世の中のことですから色々とありますが、以前よりも物事を前向きに捉えることができるようになり、たくさんの功徳も頂けたように思います。」と話してくださった。