全国の通信記事
2015年8月25日号
北海道教区で夏期講習会ほか開催
【北海道西】平成27年度北海道教区、第85回夏期講習会並びに第85回教学研修会・第39回教化研究会議が、8月25日、26、27日札幌プリンスホテルにて開催され僧侶80人が参加した。
教学研修会では『日蓮宗の本尊勧請』と題し、勧学院勧学職 中尾尭文師、『法要式引用の文々句々』と題し、勧学院講学、中條暁秀師の講義を受けた。
また教化研究会議では『有縁の未信徒へのアプローチ』をテーマに、教区四管区布教師会長(山本光明師、水谷寛斎師、中村啓承師、久富慈順師)の通夜説教を聴聞し、何故にして葬儀・法事の意義を檀信徒、未信徒に伝えるか、現代宗教研究所長、三原正資師と共にディスカッションが行われた。
最終日、宗政懇談会の中で、小林順光宗務総長より、宗祖御降誕800年に向け宗門の取り組みと教区の寺院及び檀信徒への協力要請があり、祖願に学び立正安国の世界顕現の決意が述べられ閉会した。
2015年8月23日号
滋賀 信行組織「菩薩団」が「盂蘭盆灯火会2015」
【滋賀】大津市本要寺(中紙賢孝住職)では、本要寺と中紙住職が代務する京田辺市法華寺 の檀信徒や地域住民が中心となって合同結成した信行組織「菩薩団」(今枝直樹・守岡悟 両会長)が、名実ともにお寺の応援団として、宗教活動にとどまらず、地域社会に貢献す べく活動を展開している。
その活動の柱となる「盂蘭盆灯火会2015」が8月23日に法華寺で開催された。例年約 400本の竹灯篭を灯して精霊送りを行うが、開催10年目を迎えた本年は、大阪府能勢町 蓮華寺徒弟の桑木祥君(12)を子ども導師に迎え、子ども団員とともに「子ども法要」を企 画、練習では上手くできなかったり、間違えて涙を浮かべていた子ども団員も、本番では 全員で、戦争や震災で亡くなった多くの命やご先祖様と自らの命の繋がりに感謝し、その ご恩を後世にしっかり伝えていくと誓った。
守岡氏は「例年檀信徒問わず、多くの方にご来場いただいておりますが、本年は戦後70 年、阪神大震災20年の節目を迎え、夏祭りの要素だけでなく、祈りと次世代への信仰相続 を目標に準備をしました。参加者のお年寄りが子ども法要に感激して、思い残すことは何もないと声を震わせていた事が印象に残りました」と語った。なお、子ども法要に参加した山地悠斗君(9)は夏休みの自由研究に「ぼくのお寺」として 当日の様子をまとめた。
福岡 篠栗町妙覚寺主催の第四回林間学校
【福岡】糟屋郡篠栗町妙覚寺(野出祐慎住職)主催の第四回林間学校が八月二十二日から二十三日まで開催され、小中学生合わせて三十二名が参加した。
初日、子供達は指導員と共に竹を使った流し台を作り流しそうめんを食べ、自分達の手でテントを組み立て、夜にはドラム缶風呂を用いて入浴した。
翌日には宮若市千石キャンプ場へ移動し渓流公園にて川遊びを行った。
閉校式の前にお題目を書写し、それぞれ一枚ずつ平和への願いをこめ書いた紙と一緒にお寺へ奉納した。
総班長を務めた野出修輝上人は閉校式で、今ここに自分たちが生きているのはどれだけのご先祖様によって命が繋がれてきたのか、自分を含めた人の命がどれほど大切なものなのかを説き、家に帰ってからもご先祖様や両親、家族を大切にするようにと子供達に話し、閉校式を終えられた。