2015年8月28日
青森 五所川原市法永寺で15年ぶりに血脈修行
【青森】8月28日より30日の三日間、五所川原市法永寺(小山田顕裕住職)において法永寺では15年ぶりとなる血脈授戒会が行われた。血脈授戒会は日蓮宗の寺院では全国でも青森県西北五地区の中でも10ヵ寺程度で行われる珍しい行事で、以前は1週間ほどの日程でお寺に宿泊して行われていたが、現在は3日間が主流である。そして血脈授戒会を行う地域ではこの行事を「血脈(けちみゃく)」「行(ぎょう)」とも呼ぶ。
血脈授戒会は生前戒名の授与を行うための授戒の儀式を、説法を聴聞したり、法華懺法会に見られるような礼拝行(33礼拝)や独特の節回しでお題目を唱えながら境内を練り歩く行堂行など特徴的な作法を交えた法要・修行を通して懺悔滅罪し、宗祖の教えを受持する自覚を促す行事である。
そして最終日には血脈授戒授与式が行われ、「3日間ご苦労様でした。日蓮大聖人が身命をかけて実践された法華経の教え・お題目信仰をこれからも大事にし、実践をしてほしい」という言葉の後、小山田住職より出席者一人一人に生前戒名が封された血脈が手渡された。
血脈授戒会に参加した檀信徒からは「法要・説法・行道と休む暇も無く次々に修行が進んでいく。生きている内に戒名を頂くということは想像以上に大変な事だった」と話していた。