2015年3月22日
妙成寺の魅力~こんなに立派で謎めいた寺があったのか~
【石川2】石川県羽咋市滝谷町にある、本山妙成寺(山田日潮貫首)にて、去る3月22日に「妙成寺の魅力~こんなに立派で謎めいた寺があったのか~」と銘打ったシンポジウムが開かれた。このシンポジウムは、妙成寺多面的価値調査実行委員会による市民公開講座となっており、聴講を申し込んだ約120名が参加し耳を傾けた。
基調講演を務めたのは、元近畿大学教授で同実行委員会委員長の櫻井敏雄氏。その講演の中で、加賀藩ゆかりの貴重な文化遺産が残るこの寺の、「妙成寺の七不思議」といわれる様々な謎めいた部分を紹介した。建造物の建立年代、伽藍構成配置、無棟札、建築家などについて話を進めた。中でも、重要な堂宇の一つである、祖師堂の柱が継ぎ足してある点などを挙げ、伽藍配置の中心を担う「五重塔」の棟札と伝わる木札に「良い大工は材料を捨てることなく使う」いう旨の記述があることから、当初から柱を継いで建築したのではないかとの可能性を指摘した。
その後のパネル討論会では、櫻井氏に加え、金沢学院大特任教授の東四柳史明氏、立正大学名誉教授の中尾堯文氏、石川郷土史学会幹事の横山方子氏を交えて、妙成寺が北陸有数の有力寺院になった年代や、加賀藩前田家との関わりなどについて、意見を交え白熱した討論がなされた。
五重塔をはじめ、十棟の重要文化財がある妙成寺では現在、建築・歴史・景観などの面から様々な事を洗い直し、「国宝昇格」を掲げ、寺院価値を高める為、市と協力し多面的調査に取り組んでいる。



















