2014年3月4日
岩手県被災地を訪れ、現地の声を聞く
【栃木】宗務所(横山真康所長)は3月4~5日、東日本大震災岩手県被災地視察研修を行い、僧侶12名が参加した。JR盛岡駅に現地集合の後、レンタカーに分乗し津波の被害を受けた同県宮古市田老地区を訪れた。田老は「津波太郎(田老)」の異名をつけられているほど古来から津波被害の多い地区で、震災以前の防災意識は非情に高く、全長1350m、基底部の最大幅25m、地上高7.7m、海面高さ10m、総工費50億円といわれる大防潮堤に守られた街であったが、東日本大震災では「堤防の倍の高さがあった」といわれる津波にのみ込まれ、壊滅的な被害を受けた。参加者は被災当時のままの姿を残す「たろう観光ホテル」や、復旧工事が行われている防潮堤を視察し、被害の大きさを改めて確認した。更に、同じく津波に襲われた景勝地「浄土ヶ浜」を訪れ、横山所長を導師に震災当時を思わせる寒風の吹く海に向かって読経唱題し、犠牲者の冥福と被災地の早期復興を祈った。
その後盛岡市に戻った一行は、「ホテルメトロポリタン盛岡」を会場に実際の被災者を講師に招き研修会を行った。はじめに講演に立った東保身日本レストランエンタプライズ盛岡列車営業支店長は、震災当時の岩手県内やJRの様子、ライフライン確保のために行われたJRをはじめとする現地の取り組みについて発表した。続いて講演した萩生田(はぎおいた)眞治JRいわて沼宮内駅長は、震災当時釜石営業所総務科長として、実際に津波に襲われたJR釜石駅周辺の様子や、被災者救助にあたった経験談、殉職した社員や家族のことについて語った。落ち着いた口調ながら語られる内容は生々しい被災の様子で、参加者一同言葉を失っていた。
研修会終了後は、講師の他に現地の人々も交えて懇親会が行われ、交流を深めた。



















