2026年3月2日
埼玉 北関東教区布教講習会
【埼玉】令和7年度北関東教区布教講習会が3月2日、さいたま市のホテルブリランテ武蔵野において開催された。冒頭、当番管区を代表して埼玉県宗務所長の石黒淳明上人(川口市感應寺住職)が挨拶に立ち、本講習会を無事開催できたことへの感謝を述べた。
講習会では、石川県第二部宗務所長大句哲正上人(珠洲市本住寺住職)が「いのちに合掌〜災害管区の取り組みや復興状況について〜」と題して講演。令和6年元日に発生した能登半島地震から二年余りが経過した被災地の現状と、災害管区の取り組み、復興への歩みについて、自らの体験を交えながら語った。
発災直後、珠洲市では深刻な断水が続き、飲料水の確保はもちろん、生活用水も不足し、日常生活そのものが成り立たない状況であったという。水の確保が命に直結する現実を痛感した体験から、「水は最低でも三日分を必ず備えてほしい」と日頃の備えの重要性を強く訴えた。
被災直後、信者から「神も仏もあったもんじゃない」との言葉を投げかけられたことが今も胸に残っているといい、「深い悲しみの中から発せられた言葉に、何も言い返すことができなかった」と当時を振り返った。そのような中で大句上人は「根拠はないが、笑顔でいるよう努力した」と語り、人の心に寄り添う姿勢の大切さを説いた。
復興とは単なる建物の再建ではなく、人の心の再建でもある。能登の現実は決して遠い出来事ではないとして、日頃からの備えと人と人とのつながりの大切さを呼びかけ、参加者は災害への備えについて改めて考える機会となった。



















