2025年11月13日
神奈川1 川崎市浄蓮寺で法燈継承式
【神奈川1】令和7年11月13日(木)、川崎市鹿島田の常教山・浄蓮寺において、第37世・伊東正光住職から第38世・伊東常行新住職へと法燈を継承する「入寺法燈継承式」並びに「宗祖七百四十四遠忌 報恩御会式」が厳粛に執り行われた。当日は、来賓・有縁寺院40名、檀信徒約70名が参列した。
午前10時20分、開基檀越である榎本家にて一読の儀が営まれたのち、纏を先頭に新住職、総代、世話人、檀信徒、他数名の僧侶が行列を組んで練り歩き、本堂へ向かった。本堂前と歴代廟前で再び一読が行われ、続いて記念写真の撮影が行われた。
午前11時30分からは雅楽が奉納され、正午より継承式が開式。宗務所の安藤海潤所長から辞令が伝達され、第37世・伊東正光師の長年にわたる住職としての功績が称えられた。特に、神奈川一部修法師会長、宗会議員、日蓮宗新聞社所長など、管内外で多くの要職を務めたことから、日蓮宗より権大僧正が授与されたことが紹介された。続いて、第38世・伊東常行新住職の略歴や人柄にも触れられ、今後の活躍への期待が述べられた。また、柳下俊明伝道局長より宗務総長の御慰労文が代読され、祝辞が贈られた。その後、伊東正光住職から伊東常行新住職へと払子が正式に継承された。
奉告文において、新住職は浄蓮寺歴代住職が紡いできた功績に深い敬意を表し、特に師父・正光師が精神的な病により読経の声が途絶えるまで寺門を守り続けた苦難の歩みを、涙をこらえながら語った。また、平成20年に師父が過労で半年間入院し、その間、母が一人で看護と寺門護持に奔走する姿を見て、自らも教師としての道を歩む決意を固めたことを述懐。新住職としての覚悟と意気込みを御宝前に朗々と読み上げた。
謝辞では、奉告文を記す中で自分自身と師の人生を改めて見つめ直す機会となったことに触れ、一日一巻の法華経読誦という歴代住職が続けてきた祈りの伝統を絶やさず継承していく決意を語った。また、「民族が滅びる三原則」とされる、①理想を失うこと、②価値を物や金に置き換えて心の価値を失うこと、③歴史を忘れること、を例に挙げ、それを寺や僧侶、自身に置き換えて戒めとしていく考えを示した。
さらに昨今、政治や寺院界隈でも改革が叫ばれ、新しいことを求める風潮がある中、「温故知新の精神こそ大切であり、伝統や儀礼を守り、その意義を伝えていくことで、日本人が古来より大切にしてきた心の感性がよみがえり、お寺も皆様の生活も共に栄えていくと考えている」と述べた。最後に、「6年後の宗祖750遠忌に向け、日蓮大聖人にお喜びいただけるように住職として精進していきたい」と力強く抱負を語り、式は閉会した。



















