2025年7月25日
北海道南 函館妙心寺で修養道場
【北海道南】令和7年7月25日から27日まで函館市妙心寺(若松誨泉住職)主催の第41回修練道場が、妙心寺と函館青少年研修センター「ふるる函館」を会場に開催され、小学1年生から中学1年生までの41人が参加した。妙心寺の鬼子母神堂で安全祈願のご祈祷を受けた後、まず最初に家族への感謝の手紙を書く。実際のハガキの書き方を学びながら、道場が終わり帰宅する頃届くように投函する。馴染みのない手書きの手紙、慣れない家族への感謝に毎年苦戦する道場生が見られるが、家族から反響の大きいカリキュラムである。2泊3日の日程は、「ふるる」の体育館を利用してドッチボールなどの球技やリレー、ジンギスカン、花火、絵とそれを飾るフォトフレーム作り、肝試しなどのレクリエーションとともに、祈祷や、本堂での朝のお勤め、心をみつめる座禅、僧侶の法話と、お寺という場所に触れる縁を大事にしている。体育館や肝試しなどのレクリエーションは、全員が参加しやすいよう若いスタッフが工夫を重ねている。妙心寺の修練道場は、僧侶や寺族、檀信徒の協力だけではなく、過去に道場生だった中高生や20歳前後のOB・OGがサポートスタッフとして参加し大きな力となっている。コロナ禍での中止から再開されて4年目。初参加から毎年参加し続けている道場生たちが上級生になり、下級生に心を配る姿が見られるようになった。ある道場生は夢中にバレーボールをしていたが、突然止めると、近くの下級生に「顔真っ赤だよ、暑いね。一緒にお水飲みに行こう」と声をかけ、手を繋ぎ駆けて行った。声をかけて年々厳しくなる夏の猛暑も今年は段違い。熱中症が心配されたが、スタッフだけではなく道場生同士の協力もあり、大きな怪我や事故なく無事に3日目の修了式を迎えることができた。
修了証を渡した後、若松住職は「修練道場の3日間、みんなで仲良く楽しく過ごすことを目標にして、とお話ししましたね。家に帰っても家族や友達と仲良く過ごせるように毎日を大切に送って欲しい。」と話した。参加した道場生たちは「みんな優しかった。次は自分が小さい子に優しくできるように」「家に着いたらみんなにいろんな話を聞かせたい」などと口々に、道場の日々を振り返っていた。自身も道場生として参加した後、長年サポートスタッフとして参加している学生は「就職するので今年が最後になるのがとても寂しい。今年は特に恩返しの思いで参加させて貰えた。ここでの時間を大切に生かしていきたい」と話した。



















