2025年6月27日
埼玉 寺檀協議会
【埼玉】川越市妙昌寺(沼田洋順住職)にて6月27日、令和7年度埼玉県寺檀協議会が開催され、僧侶・檀信徒合わせて100名が参加した。
午前10時より、石黒淳明宗務所長を導師に宗務所職員が出仕し、法味言上があり、終戦80年を迎えるにあたり戦没犠牲者への回向供養も捧げられた。
法要後、石黒所長は挨拶の中でいのちの尊さ、いのちの繋がりを改めて感じていただきたいと述べた。
引き続き平柳清檀信徒協議会会長(川口市・感應寺檀徒)より寺院の減少が予測されているが皆様の先祖や家族を守るためにも、日蓮宗は決して欠かすことのできない存在。知恩報恩の心を持って日々を過ごしていただきたいと呼びかけた。
総会では、令和6年度の活動報告・決算および監査報告に続き、令和7年度の活動方針案および予算案が承認された。あわせて、長年会長を務めた平柳清氏から、柴清氏(八潮市・妙光寺檀徒)への会長交代も承認された。
昼食後には、円真教会担任の星光照上人を講師に迎え、「いのちに合掌」と題し高座説教が行われた。続いて、ソプラノ歌手の西口彰音上人(小山市妙健寺修徒)とピアニスト・知久絵里香氏による演奏が披露され、美しい音色に会場は静寂と感動に包まれた。アンコールの拍手が沸き起こり、7曲目として「ふるさと」が披露されると、会場は一体となってその歌声に涙する参加者もいた。
演奏終了後、再び石黒所長導師のもと唱題行が厳かに行われ、参加者全員が一心にお題目を唱和し、仏縁を深めた。
閉会式では、会場を提供した沼田洋順住職が「本日を通じて、僧侶と檀信徒が心を一つに同じ方向を向くことができた。今後も皆様とともに仏道精進に励んでまいりたい」と挨拶し、充実した寺檀協議会全日程の幕を閉じた。