2024年10月21日
長崎 声明師会発会40周年「法華懺法会」
【長崎】十月二十一日、日蓮宗長崎県声明師会発会四十周年竝能登半島復興祈念「法華懺法会」が長崎県川棚町常在寺(合川泰通住職)にて執り行われ檀信徒約百五十人が参列した。
法華懺法(ほっけせんぼう)とは、私たちが日々の生活で意識的であれ無意識であれ犯してしまった罪を悔い改め、信心を清らかにするための法要である。御仏に対して自らの罪と向き合い悔い改める意味合いがある。
今回の法要は、長崎県声明師会(合川泰通会長)が昭和五十九年に発会し、四十周年にあたる今年、特別な法要で祝おうと、法華懺法を定期的に行われている石川県から河﨑俊宏上人(本延寺・妙相寺住職)を講師としてお呼びし、前日に講義を受け、翌日法華懺法法要を行う予定であった。
しかし本年正月「令和六年能登半島地震」が起こり、河﨑上人のお寺も甚大な被害を受け、そのような状況で慶賀の法要を行うべきではないのではないかとの思いも生じたが、河﨑上人から「予定通り行って下さい。長崎に指導に行くことを励みに、折れそうな心に鞭打って頑張りますから」との連絡を受け予定通り開催することになった。
当初は声明師会で勤修するつもりであったが、能登地震を受け、日蓮宗長崎県宗務所(妙法寺住職・渡部智文所長)の後援、並びに修法師会・布教師会・社教会・青年会の協力を得て、法要中に特別に行う卒塔婆供養を長崎県各寺院・檀信徒に募集をかけ、納めて頂いた御供養料は全額能登半島地震義援金とするようになされた。
法要には博多の日蓮聖人護持教会様より拝借した多宝塔を御宝前に安置し、京都護国寺院首上田尚教声明導師ご臨席のもと長崎県内有志のお上人並びに九州声明師の会の有志のお上人総勢約三十五人が関り盛大かつ厳粛に執り行われた。
長崎県内日蓮宗檀信徒より約千四百本の卒塔婆の申込みがあり、その御供養料約三百万円全額が義援金として河﨑上人を通じて能登に送られた。