2024年9月15日
山形 地域のお祭りに万灯行列
【山形】9月15日、山形県庄内町余目で開催される余目まつりに万灯講中「櫻燈會」が参加した。
余目まつりは江戸中期から続く余目八幡神社の伝統の祭りで毎年 9 月 14 日〜16 日までの 3 日間にわたって繰り広げられる。14 日の前夜祭では神輿渡御が始まり、奴振りの先導で八つ灯籠のもと一行が夜道を練り歩く。15 日の例祭では神宿行事と神輿行列が行われ馬方節の謡にのせて、神職・神宿組、梵天、花持ち、供奴が駅前から神社まで約1.3kmの道を歩く。この馬方節にのせて歩く行列は全国的にも稀である。地域の伝説から蘇った”あまるめ飛龍”・”飛龍太鼓”、子供達の「エイトー、マカッショー」のかけ声やマーチンバンド、ソーラン節が参加し賑やかにパレードを盛り上る。庄内町余目、大経寺の総代が「まつりに万灯を参加させてはどうか」と住職に相談した。お曼荼羅にも名前が書かれる八幡大菩薩へのご縁があるのは有難いことと住職が万灯講中を呼び、余目まつりへ初めて万灯が参加することとなった。
大雨と曇天を繰り返すような天気で、櫻燈會と大経寺檀信徒合わせて25名は雨具を着ながらの行列となった。初めは慣れない拍子にとまどう大経寺檀信徒も徐々にかけ声が大きくなっていき、後半は雨を吹き飛ばすほどの活気となった。祭りの見物で店先に立つ人にうちわ太鼓や纏を持たせると、恥ずかしながらも楽しそうに行列に加わっていった。
万灯講中の参加を提案した大経寺総代は「誰でも参加しやすく、楽しく明るい万灯行列でまつりにも檀信徒にも活気がでた」と誰よりも喜んでいた。