2024年3月28日
大阪市 僧風教育 僧珠林
【大阪市】大阪市声明師会主催「僧風教育 僧珠林」が3月28・29日2日間の日帰りで大阪市中央区薬王寺に於いて開催された。本事業は令和5年度より新たに立ち上げられ、僧風林より短い期間の中でも仏事未経験の沙弥が一から法要所作を学び理解できる指導を念頭に、管内沙弥の僧風教育を目的に開催された。第1回目の今回は小学3年生から中学3年生までの管内沙弥6人が参加。1日目午前は数珠の扱いや合掌、曲胡低頭や起居礼などの基本所作について藤田副会長より講義があった。午後からは木鉦や太鼓、鐃鈸などの仏具の取り扱いを学び、各々の習得状況にあわせた講義がなされた。次いで中村会長より声明の講義を受けた。多くの林生が耳にしたり、師僧と共に唱えた経験があったが、自分たちだけで唱えることには若干の緊張も見られた。2日目は前日の復習、入退堂の講義を受けた後に習礼が始まった。声明の句頭や鐃鈸、太鼓などの役配を変えながらじっくりと丁寧に習礼が進められていく中で、林生の所作はより奇麗な形となり、1つの法要の形となっていった。
大きな緊張の中で迎えた閉林式では各々が割り振られた役配を務め、2日間という短い期間ながらも師僧やご家族に大きな成長を見せることが出来た。閉林式を終えると林生の師僧、ご家族から感嘆の声と声明師会への感謝の声と共に、今後の僧珠林開催を望む声も多くあった。今回の僧珠林は声明師会にとっても貴重な経験となり、沙弥教育への想いを胸に長くも短い2日間が幕を閉じた。