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2023年10月22日
兵庫東・尼崎市広済寺で大近松三百年祭法要
【兵庫東】10月22日、尼崎市広済寺で大近松三百年祭法要があり、約300人が参列した。近松門左衛門の墓所がある同寺で、三百遠忌の法要が営まれ、尼崎市長を始め多くの芸能関係者が墓前に手を合わせた。なかでも、文楽人間国宝の吉田和生氏は女方の文楽人形をともなって参列し、文楽人形で焼香・墓参を披露した。
近松門左衛門は、江戸時代前期から中期にかけて人形浄瑠璃や歌舞伎の作者として、尼崎や大阪を拠点に活躍した。近松祭は、太平洋戦争より以前、尼崎市と旧小田村が合併したことがきっかけで、始まったとされる由緒ある行事。法要内で、導師の石伏叡斉住職がこれまでの近松の偉業を称える啓白文を読み上げ、追善の誠を捧げた。