2022年3月12日
愛知尾張 日蓮聖人御降誕800年 尾張管区大会記事
【愛知尾張】 令和4年3月12日(土)、一宮市木曽川町法蓮寺(宮﨑貞悟住職)において日蓮聖人御降誕800年尾張管区大会が、犬山市妙感寺住職の三大寺聡温所長を導師に営まれ檀信徒・未信徒約500人が訪れた。
まん延防止等重点措置発動中という事態ではあったが、法要は流れ参拝として、境内地全体を使った寺フェス形式とする等、対策を施し、検温やマスクの着用・消毒といった感染対策を徹底し、愛知県防災安全局の「感染予防安全計画」の基準に従った上で開催に到った。
当日は9時より一宮市木曽川町妙君寺(加藤雄燈住職)より尾張青年会を中心に結成された纏隊先導のもと、千葉県大本山誕生寺に奉安され、100年ぶりに出開張されたとされる日蓮聖人御幼像と共に出発した。こぞうくんや近所の子供、檀信徒たち約50名が行列に参加し、纏の披露によって行列を見る人々を楽しませた。御幼像が法蓮寺の本堂に安置された後、10時より三大寺所長を導師に慶讃法要が執り行われ、法要後、御幼像が境内地にある開運殿へ遷座。11時から15時までの間、開運殿では管内教師が交代で常経し、参加者や参加出来ない方から寄せられた祈願回向を読み上げた。参加者は法要に参列することは出来なかったが、開運殿に御幼像が安置されると自由参拝となった為、密にならないようお堂へお参りして、間近で普段は見ることのできない日蓮聖人御幼像に手を合わすことが出来た。その他、境内地では管内教師による紙芝居やハンドチャイムサークル星彩による演奏、愛知県犬山市の犬山祭において披露されるからくり人形演技「日蓮聖人星下りの図」が披露され、足を止めて熱心に魅入る参加者が多くみられた。午後も13時より慶讃法要が執り行われ、境内地のイベントも午前午後と行うなど、人々が密にならないよう分散を心がけたタイムスケジュールが組まれた。また、三大寺所長の意向でウクライナの平和や世界平和の為の「祈りの鐘」を開催。手を合わせて鐘をつき、平和を祈る参加者の姿が見られた。その他、オリジナルデザインの切り絵御朱印や尾張社教会による被災地物産展、クラフト雑貨や和菓子などのブース、キッチンカーなど約20店舗が出店し、多くの人々が笑顔でお寺の境内地を歩き回ることができた。三大寺所長は「予想もしなかった新型コロナの感染危惧の中、難しい開催でしたが、感染対策を万全にて大会が円成出来ました。これも仏祖三宝並びに関係各聖・各位のご協力の賜物と、只々感謝いたしております」と皆様に感謝を伝えた。参加者からは、「100年に一度の御幼像を間近で拝見できて感極まった。」「イベントや買い物も出来、お寺のお参りが楽しいものだと知った。」「こぞうくんに会えた」等の喜ぶ声が多く聞こえた。
尚、「祈りの鐘」などウクライナ平和の為に集まった募金は、ウクライナ難民支援募金へ、御朱印や祈願・回向で集まった浄財は地域の子供食堂の支援金として寄付をさせて頂いた。