2019年9月3日
新潟北 佐渡団参視察会
【新潟北】本年9月3日から5日にかけ、新潟県佐渡市において、日蓮宗宗務院伝道部主催、宗祖降誕800年顕彰部会並びに本山史跡顕彰プロジェクトチーム(PT)共催による佐渡団参視察会が2泊3日で行われた。本山史跡顕彰PTは、令和2年より宗祖日蓮聖人の佐渡御法難750年を迎える島内の塚原山根本寺・妙法華山妙照寺・蓮華王山妙宣寺の三本山を中心とした霊跡由緒寺院宗門史跡へ団体参拝旅行の促進を企画し、当日、全国宗務所代表者・同PT関係者等の約90名が 佐渡島両津港に集合した。(以下、主要な日程を記載)
視察会一行は、初めに新穂地区に移動し、宗祖の配流地であり『開目抄』(上行菩薩として法華経を弘める誓願の書)を述作した「塚原三昧堂」跡に建立された本山根本寺を参拝した。次に佐和田地区に移動し、第二の配流地であり『観心本尊抄』(題目成仏と本尊を説き明かす書)を述作され、「本尊始顕」(正式な大曼荼羅本尊を始めて書き顕す)の地である本山妙照寺を参拝、続いて、宗祖が遠く安房小湊の両親の墓へ向けて祈りを捧げた宗門史跡實相寺等を参拝した。
翌4日は、御赦免状(鎌倉幕府の流罪赦し状)を持参した日朗上人が漂着され読経し一夜を過ごされた経島(小木地区)、宗祖が越後に向けて船出された真浦(赤泊地区)、宗祖御上陸の地の宗門史跡松ヶ崎本行寺、峠越え御休息の地である小倉御梅堂を参拝し、御赦免状披見の地である後山本光寺等を参拝した。晩には、宿泊先にて、佐渡市長の三浦基裕氏が挨拶に訪れ、佐渡観光をPRされた。
5日は、宗祖に給仕し塚原三昧堂での生活を支えた阿仏房を開山とする本山妙宣寺を参拝した。境内の五重塔は、県内唯一で文政8年(1825)の建立であるという。次に両津地区へ移動し、平成15年5月に建立された佐渡日蓮聖人大銅像を参拝、両津港に面した施設「あいぽーと佐渡」にて、佐渡観光交流機構による「佐渡島PRプレゼンテーション」が行われた。最後に、太田順祥日蓮宗宗務院宗祖降誕800年担当課長より「今回の佐渡団参視察会に、代表で来られた皆様が親善大使となり、地元管区に佐渡島における宗祖の御足跡・歴史や魅力をお伝えし、実りある団参旅行に繋げていただきたい」との言葉で締めくくられた。